2026.06.17【特集】韓国で見た「新潟」の需要、人気の日本酒も:ソウル便が毎日運航【新潟】
増便初日に韓国を訪問した県の視察団にUXのカメラが密着
新潟空港と韓国・仁川空港を結ぶ航空路線が11年半ぶりに毎日の運航になりました。増便初日に韓国を訪問した県の視察団に、UXのカメラが密着しました。2回にわたってお送りする韓国リポート。
2回目は・・・韓国取材で見えたのは『県内企業の出店の動き』や『現地で人気を集める新潟の日本酒』でした。
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新潟空港と韓国・仁川空港を約2時間で結ぶソウル便。6月から週7便に増便され、11年半ぶりに毎日の運航となりました。グルメやコスメなどを求めて多くの観光客が訪れる韓国。
ビジネスチャンスを求めて、新潟ゆかりの企業も-
■白井希咲記者
「県内企業も韓国に出店しています。それがアウトドア用品メーカーの『スノーピーク』です。」
ソウル中心部から車で約40分の場所にある複合施設『Snow Peak LAND STATION HANAM(スノーピーク ランドステーション 河南店)』。2021年にオープンした3階建ての店舗で、1階は開放的な空間で食事を楽しめるカフェ、2階には品ぞろえ豊富なキャンプ用品やアパレル商品が並びます。
■白井希咲記者
「ここ河南は、ソウルとキャンプ場の多い地域の中間地点に位置しているため、多くのキャンパーがこの施設を訪れるといいます。」
三条市に本社がある『スノーピーク』。韓国のキャンパーが新潟のことを知るきっかけになっているといいます。
■Snow Peak Korea シン・ミンジェさん
「スノーピークは韓国のキャンピング業界では有名です。(Q.人気の理由は?)品質だと思う。常連客がスノーピークを使いながら、本社がどこか・新潟がどういうところか気になって、実際に新潟に行ってキャンプを楽しまれた人もいる。」
この日は、インバウンド獲得を目指す県の視察団が訪れ、新潟の需要について聞き取りました。
■店員
「韓国の人は-15~17℃でもキャンプをする。新潟は冬がすごくいいし、スキーも有名。韓国でも人気があるから、そのために(新潟に)行くこともあると思う。」
■県空港課 石田大雄課長補佐
「居心地の良さや快適さを重視するキャンプの楽しみ方をすると聞いた。スノーピークがとくに富裕層や若者から高い認知度や支持を得ていると、得た情報を参考にしながらアウトドア・キャンプ、そういった言葉と新潟が韓国の皆さんの頭のなかでリンクされるようになれば。」
航空路の利用促進などを目指す県はソウルに事務所を設置していて、今回 ムン・ソンヒ副所長が通訳を務めました。
■県ソウル事務所 ムン・ソンヒ副所長
「新潟は自然もあるし、都会もある。両方の観光ができる良いところ。大都会に比べると、まだ認知度・名前はそこまで知られていないが、SNSなどで情報量が増えるにつれ前よりは知っている人も多くなっている。」
韓国の観光客には、新潟の『雪』と『温泉』が人気だと言います。
■県ソウル事務所 ムン・ソンヒ副所長
「ソウルなどはあまり雪が降らないし、降ってもすぐ解けてしまうので、雪景色を見るために温泉も良くて食べ物も良いので、冬が一番人気がある。」
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韓国で人気を集める新潟発の商品は、他にも・・・。
■白井希咲記者
「こちらの日本風居酒屋では、ある日本酒が人気だというのですが、こちらにも・・・こちらにも・・・。店長のエプロンにも『がんばれ父ちゃん』と日本語で書かれています。」
ビールやハイボールが並ぶなか、この店で一番人気は日本酒の『がんばれ父ちゃん』。阿賀野市の白龍酒造が製造し、卸売業者の新潟酒販がプライベートブランドとして販売。韓国には2006年から輸出しています。
■「がんばれ父ちゃん」を販売 チャン・ジェヨン店長
「(Q.なぜ韓国で人気?)『がんばれ父ちゃん』は漫画みたいなお父さんのイラストが親しみやすさがあり、飲みやすく・まろやかな甘口だから人気がある。」
ソウルの中心部で『がんばれ父ちゃん』を知っているか、聞いてみると・・・。
■街の人
「(Q.『がんばれ父ちゃん』知っている?)はい、韓国の日本式居酒屋で広告がいっぱい流れていて、韓国の焼酎よりまろやかでおいしい。新潟で作られているんですか?新潟は水がいいんですかね。」
広く知られるようになったのは、意外なきっかけからでした。
■新潟酒販マーケティング部 轡田英明部長
「輸出が始まった当時、韓国の企業のテレビCMのなかに『頑張れ父ちゃん』というフレーズがたまたま採用されていて、親しみやすさが湧いて韓国の人たちに広がっていった。」
■白井希咲記者
「『がんばれ父ちゃん』に続いて、新しくコンビニなどで販売されているのが『がんばれ母ちゃん』。甘口が特徴の父ちゃんに比べて、母ちゃんは〝辛口〟だということです。」
“父ちゃん”の人気にあやかって、2026年2月に韓国で販売されたのが『がんばれ母ちゃん』。日本での販売は未定で、まさに逆輸入状態となっています。
■新潟酒販マーケティング部 青木成俊副部長
「(韓国の人に)新潟の酒で甘口・辛口を飲んでほしいのと、この料理だったら辛口が合うという選択肢として辛口を作らせていただいた。別にお母さんが辛口というわけではない。」
新潟酒販によると『がんばれ父ちゃん』『がんばれ母ちゃん』ともに売れ行きは順調で、今後も新潟の日本酒の魅力を発信していきたいとしています。
■新潟酒販マーケティング部 轡田英明部長
「(新潟には)すばらしい蔵元がたくさんあるので、日本酒をより多くの韓国の人に飲んでもらえるように取り組んでいきたい。」
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■髙橋泉アナウンサー
「ここからは、取材した白井記者とお伝えします。新潟で作られた日本酒が韓国の居酒屋で飲まれているのは驚きです。韓国ではいま『日本酒』がブームなんですか?」
■白井希咲記者
「日本酒造組合中央会によると、2025年韓国に輸出された日本酒は約5483kLで過去最高を記録したということで、韓国市場は好調だと話していました。」
■髙橋泉アナウンサー
「人気の理由はどういったところでしょうか?」
■白井希咲記者
「2000年以降、日本食ブームにのって年齢層が上の方を中心に日本酒の人気が出ていったそうなんですが、いまは若い人を中心に広がりを見せているということなんです。こちら『がんばれ父ちゃん』もコンビニで売られていて、900mLのパックが日本円で2000円くらいと値段が手ごろなのが、若者にささっているのではと現地の人は話していました。」
■髙橋泉アナウンサー
「こういった動きをインバウンド獲得につなげていきたいですよね。」
■白井希咲記者
「もうひとつ取材した『スノーピーク』もソウルの街中で実際に広告を見かけたので、点を線にできるような施策が必要になってくると思います。」
毎日運航となったソウル便を新潟として今後どう生かしていくのか注目です。