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2025年12月05日(金)本日の番組表

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2025.12.05【特集|特殊詐欺】警察官が生解説!巧妙な詐欺を見抜くポイントは?【新潟】

【特集|特殊詐欺】警察官が生解説!巧妙な詐欺を見抜くポイントは?【新潟】
ウソを見抜くポイントを警察官が解説
今年、県内で起きた特殊詐欺の被害額は約9億5000万円。これは過去最悪の金額です。巧妙かつ悪質…卑劣な特殊詐欺の手口に迫ります。

人はなぜ、詐欺を見抜けないのか。増え続ける特殊詐欺の被害。
2025年4月には、上越市の女性が警察官を名乗る男に約1億3000万円をだまし取られました。

どうすれば、卑劣な詐欺から身を守れるのか?
新潟県警が詐欺電話の音声を公開。深刻化する特殊詐欺について、県警の菅野麻由子安全安心推進室長にウソを見抜くポイントを解説していただきます。

■岡拓哉アナウンサー
「県内で起きた特殊詐欺の被害額の年次推移は、右肩上がりに増えています。」

■県警 菅野麻由子安全安心推進室長
「今年10月の時点で、去年1年間の被害額が5000万円以上の増加と非常に深刻な状況です。」

■髙橋泉アナウンサー
「特殊詐欺というのは、電話やメールなどを使い顔を合わせず犯行に及ぶ詐欺のことですが、オレオレ詐欺のように他人になりすますものなど様々な手口があります。」

■岡拓哉アナウンサー
「今年は、他人になりすます詐欺の手口に変化があったそうですね。」

■県警 菅野麻由子安全安心推進室長
「これまでは、息子などになりすます『オレオレ詐欺』が代表的な手口でしたが、今年は警察官になりすます手口が大幅に増えました。統計を取り始めた去年の25件に対し、今年は98件でした。」

■岡拓哉アナウンサー
「1年間でほぼ4倍になったんですね。新たな手口が急激に増えるのは、どういう理由が考えられますか?」

■県警 菅野麻由子安全安心推進室長
「息子などを語るオレオレ詐欺は、どちらかというと高齢者の方がターゲットになりやすかった。このニセ警察詐欺は、若い世代の方を含め幅広い年代層の方がターゲットになり、被害が増えているものと思われます。また、1件あたりの被害もかなり増加しており過去最悪の状況となっています。」

■岡拓哉アナウンサー
「警察官をかたる詐欺、どんな手口なのか、そして見抜くポイントを私たちは学ぶ必要がありますね。」

■髙橋泉アナウンサー
「ニセモノの警察官による詐欺、県警が実際の音声を公開してくれました。犯人の言葉のどこがウソなのか、見抜けるでしょうか?」


―音声提供:県警―
■ニセ警察官
「私、いち警察官が(被害男性)さんだけ逮捕しないでくださいというのはいえないんですよ。」

2025年7月、新潟市在住の60代男性の元に福岡中央警察署捜査二課の警察官を名乗る男から電話がかかってきました。これは、警察官を騙る詐欺の電話です。

■ニセ警察官
「これ逮捕になるんですけど。」
■男性
「え!逮捕されるんですか。」
■ニセ警察官
「ええ、今回詐欺罪としての逮捕となります。」

ニセモノの警察官から飛び出した「逮捕する」との脅し文句。
さらに-

■ニセ警察官
「今回、容疑者が多いということで一斉に緊急逮捕するので、捜査順位というのが振り分けられるんですよ。(被害男性)さんの場合は187番目。」
■男性
「ずいぶんあとのほうになるんですね。」
■ニセ警察官
「そうなんですよ。検事いらっしゃってますので、福岡中央警察署に。」
■男性
「はい。」
■ニセ警察官
「優先捜査の願い入れという形で私から頭を下げて、受けられるか判断を促すことができる。」

『優先捜査』を受けられるよう、検事に便宜を図ると話すニセモノの警察官。そうすることで、身柄が拘束されないなどと語りました。そして、ニセ検事が登場。

■ニセ検事
「事件が重大だということで、今回 福岡中央警察署に捜査本部がたてられ、そちらに今回出向している。こちらのほうも凍結っていうことなんです、口座を 。」
■男性
「一時凍結なんですか。」
■ニセ検事
「凍結をして口座内を調べないといけない 。生活費・お支払いもあると思う、安全口座からお金を引き出してお支払いいただく。」

ニセモノの検事は捜査のため、口座を凍結するとして新たな口座を作るように迫りました。


■岡拓哉アナウンサー
「音声をお聞きいただきましたが、こちらに内容を整理しました。この中に〝見抜くポイント〟があるということなんです。」

【ポイント】
①電話で「逮捕する」と話す
②「優先捜査」の便宜を図る
③口座の新規開設を要求

どれがウソかわかりますか?じつは、すべてデタラメです。

■岡拓哉アナウンサー
「『①電話で逮捕する』とは言わないですよね?」

■県警 菅野麻由子安全安心推進室長
「警察は、被疑者に電話で逮捕するなどとは絶対に言いません。電話で取り調べをすること自体がまずありえません。」

■岡拓哉アナウンサー
「『②優先捜査』この言葉を私は初めて聞きましたが、こいう言葉はないですよね?」

■県警 菅野麻由子安全安心推進室長
「言葉もないですし、そのような捜査のやり方もありません。じつは、ニセ警察官詐欺ではこの言葉がよく使われています。この言葉がでてきたら疑ってほしいです。」

■岡拓哉アナウンサー
「検事が登場しましたが、警察に出向することはないということです。」
「そして『③警察が口座の新規開設を求める』ことは絶対にないということですね。」

■髙橋泉アナウンサー
「ウソだらけですが、突然電話が来ると見抜けないということなんですね?」

■県警 菅野麻由子安全安心推進室長
「そうなんです。とくに最初に「逮捕する」と脅されることで、驚きや恐怖心が芽生え冷静さを失ってしまい、だまされてしまうということです。」

■岡拓哉アナウンサー
「被害を防ぐためには冷静な対応が求められるんですね。それ以外に対策はありますか?」

■県警 菅野麻由子安全安心推進室長
「じつは、今年10月末現在の特殊詐欺の被害件数のうちのだいたい4分の1ぐらいが国際電話番号からの詐欺電話を受けたことによって被害に遭われています。プラスから始まる国際電話番号からの着信があったときは、電話に出ないようにしていただきたいです。海外との通話が不要な方は、国際電話の利用休止の手続きをぜひしていただきたいと思います。」

■岡拓哉アナウンサー
「その手続きは簡単にできるんでしょうか?」

■県警 菅野麻由子安全安心推進室長
「もし手続きがわからなければ、県内各警察署でも手続きの支援をさせていただいております。ぜひ警察の方にお問い合わせいただきたいと思います。」
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