2026.05.14【県知事選挙】新潟のリーダーは?舌戦幕開け!現職・新人3人が立候補【新潟】
選択の17日間が始まる:31日投開票
新潟県のリーダーを決める戦いが幕を開けました。任期満了に伴う県知事選挙が告示され、現職と新人の3人が立候補しました。立候補したのは届け出順に、現職の花角英世さん、元県議の新人・土田竜吾さん、元五泉市議の新人・安中聡さんのいずれも無所属の3人です。
3人の候補者は14日朝、ともに新潟市中心部で第一声に望みました。現職に3期目を託すのか、それとも新人に刷新を求めるのか。選択の17日間が始まりました。
―――<無所属・現 花角英世候補(68)>
現職の花角英世さん。3回目の知事選です。
■無所属・現 花角英世候補
「いよいよ、いよいよ本番。」
第一声の冒頭、5分以上をかけて強く訴えたのは、県財政の立て直しや新型ウイルスへの対応を含めた2期8年の実績でした。
■無所属・現 花角英世候補
「佐渡島の金山の世界遺産登録も実現できた。これからは世界遺産というブランド力を生かして、新潟にも他にもたくさんの魅力がある新潟県内に多くの方々を呼び込みましょう。」
応援に駆けつけた企業・団体関係者を前に強調したのは『経済の活性化』です。
■無所属・現 花角英世候補
「人・企業、そして投資。お金を呼び込む、稼ぐ力を後押しして若い世代にも魅力を感じる働く場を作っていかなければならない。県内企業のみなさんもっともっと稼いでください。稼いで稼いで稼いで従業員の賃金に回してもらいたい。」
原発については-
■無所属・現 花角英世候補
「本当に多くの県民の声を聞いた。色んな心配や不安がある、また期待もある。その中で一つの結論を出した。万が一の事故が起きたときの不安感、それに答えるために避難道路の整備・屋内退避施設の整備・除雪体制の整備を集中的に加速させていきたい。」
自民・公明・国民・維新が支持し『県民党』を標榜(ひょうぼう)する陣営ですが、脇を固めるのは自民党の面々です。
■自民党 高橋直揮県議
「原発の特措法30km圏内に拡大されました。こういった成果がどんどんどんどん生まれてきているのは、花角知事が難しい判断をした。それを国が分かっているから、新潟県に対してこれだけの力を与えてくれているんです。」
■自民党 内山航衆院議員
「国からの官僚からも花角知事の信頼感がすごい高いというのは、私も国に行って感じているところ。これをしっかり失わないように、私たちがしっかりと花角候補を勝たせるということに尽たちがしっかりときる。」
県内の市長会・町村会からも推薦を受け、盤石の組織戦の様相です。
■無所属・現 花角英世候補
「平常心は変わらないが、少しずつ力は入ってきた。できるだけ多くの県民に伝えたい。」
初日の14日は、県内を縦断してマイクを握る花角さん。現職として高い知名度がある一方、『ゆるみ』を警戒する陣営は数多く演説をこなす日程を組みました。
■無所属・現 花角英世候補
「活力ある新潟を目指して挑戦する人たちを応援し、この新潟に魅力を感じて集まってくるようなそうした新潟県を皆さんと一緒に目指していきたいと思います。」
―――<無所属・新 土田竜吾候補(38)>
無所属で出馬した元県議の土田竜吾さん。知事選、初挑戦です。
■無所属・新 土田竜吾候補
「新潟のことは新潟県民が決める。この当たり前を取り戻す、地方自治を守るための戦い。皆さんとなら必ず勝てると信じている。皆さんの思いを形にする県政に転換すべく全力を尽くすことを誓う。」
労働組合で構成する連合新潟が推薦し、野党系県議らが支える選挙戦。中道改革連合の議員らも支援に回る中、声をそろえて批判したのは花角知事の原発再稼働プロセスです。
■無所属・新 土田竜吾候補
「職を賭して県民に信を問うと述べておきながら、県議会に判断をゆだねた。県民との約束を反故(ほご)にした、こんなことを許していいわけがない。県の未来を左右する大きな政策課題にぶち当たったとき、県民の思いを県政に反映できるよう常設型の県民投票条例を制定する。」
県議1期の38歳。若さを売りに『県政の刷新』を強調し、人口減少ストップと賃金アップを掲げます。
■無所属・新 土田竜吾候補
「賃貸住宅の家賃の定額補助1万円、0歳から5歳の保育料完全無償化を実現していく。(企業が)賃上げを促進していけるように価格転嫁の取り組みをサポートし、昨今の物価高に負けない賃上げを何としても実現していく。」
県内の野党は2月の衆院選で立憲出身の中道候補が全敗を喫した経緯もあり、候補擁立と陣営の構築に時間を要しました。陣営は「時間との勝負だ」と話します。
■無所属・新 土田竜吾候補
「私はチャレンジャーなので現職がどうというよりも、皆さんの思いを受け止めて私の思いも県民に届けることを徹底して行っていく。」
全県への浸透がカギを握る中、土田さんの擁立を主導したとされるこの人は…。
■立憲民主党 森ゆうこ参院議員
「よく立候補してくれた、感謝しかない。知名度だけで言えば10対1くらい。各地区で選対を立ち上げて一生懸命活動してくださる。」
■無所属・新 土田竜吾候補
「私に託してほしい、私に期待してほしい。花角知事ができていなかったこと、私は結果を出して実現のために全力を尽くしてまいります。」
―――<無所属・新 安中聡候補(48)>
新潟市中央区の万代で第一声を上げた新人の安中聡さん。知事選は2度目の挑戦です。
■無所属・新 安中聡候補
「新潟県を良くしたい、そのためには何が必要か。やはり原発の廃止、これをやっていかないといけない。」
8年前の知事選も原発の即時廃止を訴え、約4万5000票を獲得。14日の第一声でも柏崎刈羽原発の停止と廃止の一点に絞って訴えました。
■無所属・新 安中聡候補
「原発は間違いなく危ないものだし、東日本大震災を契機として福島第一原発で事故が起きた。放射能汚染はいまだに影響がある。消えてなくなってなんかいない。新潟県がしっかりと安心・安全に住んでいける、未来に向かって羽ばたくには柏崎刈羽原発を廃止しないといけない。」
不安定な国際情勢の中で、原発の存在自体に危険性があると訴えます。
■無所属・新 安中聡候補
「(他国が)発電所攻撃をしないことを誰も保証してくれない。国や東電からお金が入ってくるから新潟県が潤うなんて話をしている場合ではない。万が一の事故のときには取り返しがつかない。」
14日は、新潟市内を中心に街宣車を回して演説。組織がないためポスター貼りなども自身で行う、まさに草の根の選挙戦です。
■無所属・新 安中聡候補
「現場の活動を写真なり動画なり撮って、それをSNSにあげてそれを見てもらう形で戦っていきたい。」
原発そのものに反対する人たちの受け皿になれるか。原発廃止に向けた戦いが始まりました。
■無所属・新 安中聡候補
「今しっかりと新潟県からこの原発をなくす、攻撃目標にされない、自分たちで自衛していくしかない。私は県民に訴え、理解を得て支持をいただきたい。」
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新潟県のかじ取りを誰にまかせるかを問う選挙ですが、とくに注目される『人口減少対策』と『原発』について3候補の訴えを見ていきます。
まずは『人口減少対策』です。
現職の花角候補は、結婚から妊娠・子育てへのニーズに応じたサポートや、ジェンダーギャップの解消を掲げています。
新人の土田候補は、子育て世代などへの月1万円の家賃補助や、0~5歳までの保育料完全無償化などを掲げています。
新人の安中候補は、子育て・教育から介護までを充実させ、県民の声を聞くとしています。
そして『原発』についてです。
再稼働を受け入れた現職の花角候補は、国や東電に安全対策の徹底を求め、原子力防災や避難計画の充実を図るとしています。
対する土田候補は、常設型の県民投票条例を制定すると訴え、将来的に原発に依存しない社会を目指すとしています。
そして、安中候補の訴えの中心は、原発の停止と廃止です。県民投票条例の制定も掲げています。
17日間の長い選挙戦です。街頭やSNSなどで各候補の訴えを聞いて、投票先をしっかり考えましょう。
県知事選挙の投開票は5月31日(日)です。