2025.06.16【避難所の“カギ”トラブル】Jアラートの発令とともに「遠隔操作式鍵ボックス」設置【新潟】
遠隔操作式と暗証番号で開く鍵ボックスを設置
新潟市では、2024年元日に起きた能登半島地震で『避難所のカギ』に関するトラブルがありました。これを受けて、新潟市は遠隔でカギを開ける鍵ボックスの設置を進めていますが、16日の訓練で運用の手順を確認しました。
当時のやり取り-
■記者
「とりあえず、でも(カギを)開けられたらどうですか?」
■開設協力者
「いや、開けたらまた、ドーっといってガチャガチャしますので、待機してください。」
■避難者
「時間があるうちに開けた方がいいんじゃないですか。」
■開設協力者
「ちょっと待ってください。」
能登半島地震の発生から約20分後。
新潟市中央区では、避難所の開設協力者が待機を呼びかけ、カギを開けませんでした。
■開設協力者
「ほんとはダメなんだよ、上に上がらないとね。」
■避難者
「じゃあ、上、上がろうよ。」
「ここにいても意味がないってことじゃ…。」
■開設協力者
「はい。ちょっと待機してみてください。」
他にもカギを開けるのが遅れるトラブルがあり、窓ガラスを割って中に入ったケースもありました。
これを受けて、新潟市が進めたのが『遠隔操作式の鍵ボックスの設置』です。これは、緊急地震速報や大津波警報など、Jアラートの発令とともに自動で解錠するもので、新潟市では現在 津波の到着が早い地域を中心に30カ所に設置しています。
すでにそのほとんどが使える状態で、16日は新潟市東区の桃山小学校で実際にスムーズな運用ができるか訓練しました。
■白井希咲記者
「遠隔で開いたキーボックスから、地域の人がカギを取り出しました。そのカギを使って避難所を開けました。」
■カギを開けた地域住民
「スムーズに何とかできた。安心して落ち着いてできるので、(遠隔操作式のボックスは)いいと思う。」
この様子をモニターで視聴した中原市長は-
■新潟市 中原八一市長
「(能登半島地震の際)窓ガラスを割って入所したという事例が反省点としてある。迅速かつ円滑に避難所の解錠ができたと感じている。」
新潟市は、遠隔操作式以外に、市内285の避難所に暗証番号で開く鍵ボックスも設置しています。