2025.07.03【高校野球|注目校④】春の準優勝校 初の甲子園へ「北越」【新潟】
チームの要は...2組の〝最強コンビ〟
今年の夏の高校野球・新潟大会。大会前にこの夏の注目校をシリーズでお伝えします。4回目は『北越』です。
秋はベスト4、春には準優勝と、夏の頂点へと確実に駆け上がってきた『北越』。そんなチームの要は、2組の〝最強コンビ〟です。
まずは、キャプテンの仲川と副キャプテンの富樫。
仲川尚汰は、チーム1の努力家でコンタクト能力の高さが光る1番バッター。
■北越 仲川尚汰主将(3年)
「打率を県内で一番残して、チャンスで一本打てるようなバッターになりたいです。」
その仲川の右腕を担うのが、富樫琢真。気持ちで引っ張る仲川に対し、冷静な状況判断でチームを率いるまとめ役です。
■北越 富樫琢真選手(3年)
「仲川が出塁してチャンス作ってくれると思うので、自分はその場面で一本出したいと思っている。」
もうひとつのコンビは、北越が誇る〝最強バッテリー〟。
エースの手戸芳紘は、優れたコントロールで変化球を巧みに操る技巧派。2024年の夏に腰を痛め約半年間サポート側に回っていましたが、この春 マウンドに帰ってきました。
■北越 手戸芳紘投手(3年)
「エースナンバーを背負って結果を残すことが一番重要なので、どの場面でも任されたイニングはすべて必ず0に抑えて、チームの勝利に貢献できるようなピッチングがしたい。」
その球を受けるのが、強肩キャッチャーの田中登真。恵まれた体格から繰り出すパワーと的確な配球で、手戸とともに相手を翻弄(ほんろう)します。
■北越 田中登真捕手(3年)
「盗塁は阻止率10割目指して、打率で言ったら得点圏打率も3、4割狙うバッターになりたい。」
順調に力を伸ばしてきたかのように見える北越。
しかし、春の大会を前にある壁に直面したことでチームが大きく変わりました。
■北越 富樫琢真選手(3年)
「最初は打力で圧倒するチームのプレースタイルを掲げていたが、途中で強いチームと(試合を)やっていくうちに圧倒していくのは自分たちの力では難しい。粘り強い野球にしようと全員で決めた。」
1点にこだわり、勝ち切る野球にかじを切った北越。
練習メニューにも変化が-
■北越 仲川尚汰主将(3年)
「3イニングの紅白戦を入れて、1点の重みを意識した練習をするようになった。」
2点ビハインドの7回からを想定した試合形式の練習で、僅差の試合でどう勝ちを掴むかを追求。春の準決勝では9回2アウトから逆転勝ちし、接戦をものにする粘り強さを示しました。
■北越 仲川尚汰主将(3年)
「甲子園ベスト8という目標を新チームになってから立てたので、そこは絶対にクリアできるようにしたい。北越高校自体が甲子園に行ったことがないので、自分たちで歴史を変えられるようにやっていきたい。」
■北越 富樫琢真選手(3年)
「このチーム・仲間となら100%いけると思う。」
確かな手ごたえを感じながら、いよいよ勝負の夏を迎えます。