2025.11.10わなにかかるクマは例年の2倍以上・・・猟友会「自分たちも怖い」パトロールに同行【新潟・十日町市】
わなにかかるクマの数は例年の2倍以上
9日、新発田市では自宅の庭先で男性がクマに襲われました。わなの設置など対応にあたる猟友会のパトロールに同行しました。
県猟友会十日町支部の石澤勇三さんは、毎朝わなを設置している場所をパトロールしています。現場に到着して車から取り出したのは金属の棒。
■県猟友会十日町支部 石澤勇三さん
「笛とか鈴の代わり。自分たちの居場所を知らせるのも大事。」
こちらの畑では、毎日のようにクマが目撃されていました。
■サルナシを生産 柳幸雄さん
「足跡を見つけて、クマが枝を折ったのを見つけて、猟友会に電話を入れる。」
■県猟友会十日町支部 石澤勇三さん
「これがみんなクマの足跡です。クマの歩く幅でだいたいの大きさは分かる。それを確認して現場の被害を確認してから(わなを)セット。」
次に向かった場所では、クマの痕跡が-
■猟友会
「(木の上に)上がっているわ。上がっている。」
「なんかこれ新しいっぽいよね。」
■県猟友会十日町支部 石澤勇三さん
「爪痕がはっきり。今日(木の上に)上がった痕。(Q.昨日はなかった?)なかった。」
十日町市の猟友会が意識するのは、市街地や観光地にクマがいかないようにすること。わなにかかるクマの数は例年の2倍以上だといいます。
■県猟友会十日町支部 石澤勇三さん
「(目撃情報は)3日に1回くらい入ってくる。これだけの足跡を見るのも私たちもびっくりしている。」
10月は、糸魚川市でパトロール中に猟友会の男性がクマに襲われケガをする被害が発生。パトロールなどは必ず複数人で行うなど警戒感を強めています。
■県猟友会十日町支部 石澤勇三さん
「自分たちも怖いです。3人が作業して1人が見張り役でやっている。今まではこんなことはなかった。」
9月からは『緊急銃猟』も開始され猟友会の負担も増すなか、深刻なのはメンバーの高齢化です。
■県猟友会十日町支部 石澤勇三さん
「猟友会(のメンバー)は、みんな減っています。減っているしみんな高齢になっているので、今の若い人にも少しでも興味をもっていただいてこういう事業に参加していただければと思っているけど、なかなか。」