県内各地で国の特別天然記念物「カモシカ」の目撃情報が相次いでいます。天然記念物と言うことで捕獲することもできないため、自治体はそっと見守るよう呼び掛けています。

17日昼過ぎの十日町市。カメラの方を見つめるのはカモシカ。国の特別天然記念物です。
道の駅クロステン十日町の建物裏に現れスタッフが撮影しました。近くに山があるわけではなく、カモシカが現れたのは初めてだといいます。

一方、新発田市でも。

■庭山陽平記者
「撮影されたカモシカは、川沿いのこの辺りにいました。周囲は田んぼに囲まれていていて、山から少し距離のある場所になっています。」

ガードレール越しにカメラの方を見つめるカモシカの姿が撮影されていました。

■新発田市文化行政課 杉山隆さん
「この辺にいたのを私がその辺りから撮ったんですよね。」

14日正午すぎ新発田市太斎で目撃情報が寄せられ、警察と杉山さんら市の職員が急行。事故に遭わないよう注意しながら、山の方に誘導するように追跡したといいます。

■新発田市文化行政課 杉山隆さん
「ここを歩きまして田んぼを横断して向こうの竹やぶの茂みに入っていった。そこに入ってしゃがみこんで動かなくなった。」

杉山さんらはその日はそのまま撤収。すると翌日は。

■庭山陽平記者
「先ほどの場所から4kmほど離れたこちらの小学校裏の田んぼでも、翌日の早朝にカモシカの目撃情報がありました。ただ、同じカモシカかどうかは分かっていないということです。」

午前6時前近隣住民が目撃し通報。カモシカは山の方に逃げていったといいます。

■近隣住民
「山の方で見ることはあるけど、こんな平場で見るとは思わなかった。」

新発田市ではカモシカが目撃されることもあり「大人しく人に危害を加える生き物ではない」といいます。
また、国の天然記念物であることから「捕獲したり傷つけた場合」には罰則の対象になります。そのため目撃した際は「温かく見守ってほしい」と市民に呼びかけています。