2025.09.02コメ価格増も「何とかみんな我慢して」不安も・・・コシヒカリの稲刈り本格化へ【新潟】
コメの値段が上がる一方で『不安』も...
県内では、間もなく主力のコシヒカリの稲刈りが本格化します。魚沼産コシヒカリの産地では、品質・収量の見通しが「平年並み」と示されました。
魚沼市のコメ農家・関隆さん。75haの田んぼで栽培する魚沼産コシヒカリの稲刈りを9月5日に控えています。肥料をまく回数を増やすなどして高温対策をしてきました。
■魚沼市のコメ農家 関隆さん
「部分的には水不足はあったが、稲刈りまでこぎつけて良かった。我が子を見るのと同じ、まあまあなんじゃないか。長年コメ農家をやっているが、感じとしては悪くないと思う。」
JAには出荷せず、すべて直接業者と取り引きしている関さん。コメの値段は2023年に比べて2倍近くになっているそうです。
■魚沼市のコメ農家 関隆さん
「業者から提示されている魚沼産コシヒカリの価格は、俺でもびっくりする価格。高い。だから、高いのはものすごくうれしい。」
一方で『不安』もあります。
8月31日から始まったもち米の収穫。主食用米の値段が上がることで来年の非主食用米の作付けが減り、日本酒や米菓などの製造に影響が出る恐れがあると指摘します。
■魚沼市のコメ農家 関隆さん
「今まで何とかみんな我慢して需給バランスを保ってきた。これだけ主食用米が高くなれば、そのバランスが崩れて結果的にまたコメの消費量が減る状況になるんじゃないかという心配をしている。」
2日午後、魚沼地域のJA関係者や卸売業者らが開いた懇談会。
魚沼米の生育状況を共有しました。夏場にかけて雨の少ない状況が続きイネの葉の色が低下したものの、一部の田んぼでは出穂期に回復しました。魚沼米の生育状況は平年並みで、品質・収量ともに平年並みと予想しています。
■魚沼米対策協議会 井口啓一会長
「暑い季節に農家の皆さんも学習しながら、どうやったらいいかというのを研鑽(けんさん)した結果だと思う。」
仮渡し金の増額などを受け、卸売業者からは「価格に見合った食味・品質を維持してほしい」という要望が上がりました。