学習塾などを運営するトライグループが「水俣病は遺伝する」と誤った内容の授業動画を使っていた問題について、18日、新潟水俣病の被害者団体に直接謝罪しました。

「新潟水俣病の差別・偏見に取り組む努力を踏みにじる形となりましたことを深くお詫び申し上げます。」

「水俣病は遺伝する」と事実に反する内容となっていたのは中学生向けの授業動画で、間違いが起きた原因を次のように説明しました。

■トライグループ 阿部正純執行役員
「動画撮影にあってはならない表現があり、チェックプロセスで重大な見落としがあった。」

トライグループは再発防止のため、チェック体制の拡充や水俣病への理解を深めるための社員向け研修会を始めていると説明しました。

■新潟水俣病被害者の会 小武節子会長
「(語り部として)今までしてきたことが水の泡みたいで悲しくてなりません。これから二度とないように気を付けてもらいたい。」

被害者団体は、社員向けの研修会などに語り部として出席することなどを求めました。