2025.08.12ニット需要の減少や安価な海外製品との競合もあり 老舗ニット製品製造業者が破産 負債総額は約3億円【新潟・五泉市】
五泉市の「南沢テキスタイル」
五泉市のニット製品製造業者が、新潟地裁から破産手続き開始の決定を受けたことが分かりました。
民間の信用調査会社「帝国データバンク」によりますと、五泉市の「南沢テキスタイル」は1896年に創業した老舗のニット製品製造業者で、大手アパレル業者を得意先としてセーターやカーディガンなど主に婦人向けの高価格帯ニット製品のほかスーツやワンピースなどを手がけ、1989年2月期には年売上高約48億3883万円を計上していました。
しかし、トレンドの変化によるニット需要の減少や安価な海外製品との競合もあり、次第に業容が縮小。2025年2月期の年売上高は約3億3000万円にまで減少し、慢性的な債務超過に陥りました。こうした中、業務回復の目途も立たず資金繰りが限界に達し、事業継続を断念しました。負債総額は、約3億円と見込まれています。