2025.10.09介護施設の前理事長が架空計上で約1590万円の現金着服、新潟市が改善勧告【新潟】
前理事長は2024年7月末で辞任
新潟市は、2024年6~12月に秋葉区の介護施設に特別監査に入り、前理事長による現金着服や不適切な経費の支出が発覚し、改善勧告を行ったことを8日発表しました。
新潟市によりますと、2024年6~12月に新潟市秋葉区の社会福祉法人「緑花会」に特別監査を行い、前理事長による着服や不適切な経費の支出が発覚したということです。前理事長は2010~2024年度までの間、実体のない給食材料費を架空計上し約1590万円の現金を着服。ゴルフ費用や私的な飲食代・自家用車の燃料費など、法人業務に関係のない費用を法人会計から支出するなどしていたということです。
こうした事実について、2024年12月、新潟市は前理事長が着服した金額を法人に返還するよう改善勧告を行いました。前理事長は2000年の施設の開所当初から勤務していて、2024年7月末で辞任しています。
また、役員の就任手続きの不備や役員会が開催されていなかったこと、監事監査が実施されていなかったことなど、内部の体制や経理処理に関する体制が不十分であったことについても適切な資料の作成や不正防止対策を講じるなどの改善勧告を行ったということです。