2025.10.08値上げしたばかり・・・酒蔵を直撃「酒米の価格高騰」で商品も値上げ【新潟】
酒蔵「非常に心苦しい」
『酒米』の価格が高騰しています。新潟市の酒蔵では8日から酒造りが始まりました。しかし、コメの調達費などが増加していて商品を値上げするなど苦しい対応を迫られています。
新潟市西区の高野酒造。創業は1899年で、今年で126年を迎えます。代表銘柄は「越路吹雪」。酒造りには、越淡麗や五百万石といった酒米のほか、こしいぶきなどの加工用米も使っています。
8日から新酒の仕込みが始まりましたが-
■高野酒造 渡邊淳総務部長
「日本酒は大半がお米でできていますので、コメの価格高騰がそのまま直結します。」
コメ価格の高騰でこちらの酒蔵では、コメの単価が去年よりも2倍~2.4倍に増えたため、年間のコメの調達費も4000万円程度から今年は1.3倍ほどに膨れる見込みです。
■高野酒造 渡邊淳総務部長
「酒蔵としては消費が落ちている中の原料費の高騰になってしまいますので、非常に経営のほうにも少なからず影響は出てくるのかなと思っています。」
コメ価格の高騰が酒造りを直撃し、さらに物価高の影響も受け4月に10%の値上げをしたばかりですが、年明けにも20~30%の値上げを予定しています。
■高野酒造 渡邊淳総務部長
「コメの原料の価格だけではなく、例えば瓶資材やラベルの印刷資材とか運送費も値上がり傾向が続いてますので、お酒の価格も上がる一方になってしまっている。非常に心苦しいところ。」
こうした事態を受けて、県は高騰する県内産の酒米を使う酒蔵に対する購入費用の補助などを盛り込んだ補正予算案を9月県議会に提出しました。