2025.09.04大雨から一夜明け「正直二度と経験したくない」田んぼが水没…農家から悲痛な声【新潟・上越市】
田んぼは低い土地にあり水が引かない
大雨の影響で、冠水や浸水の被害に見舞われた上越市。田んぼにも深刻な被害が出ていました。
大雨から一夜明けた上越市頸城区-
■コメ農家 西條裕之さん
「『こしいぶき』の田んぼ。向こうの水がついてしまっているのも『こしいぶき』のほ場です。」
62haの田んぼで、『こしいぶき』や『コシヒカリ』などを育てる西條裕之さん。3日の大雨で田んぼが浸水し、まだ水が引いていません。
■コメ農家 西條裕之さん
「昨日から見たら30cm以上は水が減ったのですが、やっと穂が見えてきた程度の排水ですね。」
西條さんによると、浸水した田んぼは低い土地にあるため水が引かないと言います。
今年は深刻な雨不足による被害もあった中、今度は大雨被害・・・西條さんは肩を落とします。
■コメ農家 西條裕之さん
「渇水、とくに『こしいぶき』が一番被害が大きかった。その分『こしいぶき』が刈りどきに水害というのは言葉には言い表せない。」
さらに頭を悩ませるのが、周りの田んぼから流れてきたわらの処理。用水路に溜まっていて、放置すれば来年のコメ作りに影響がでると言います。
■コメ農家 西條裕之さん
「(処理には)冬まで間違いなくかかる。厚みが問題だ。」
水は倉庫にも流れ込み、出荷前の『こしいぶき』の玄米35tが水没しそうになりましたが、少し高い位置に移動させ難を逃れました。
■コメ農家 西條裕之さん
「ギリギリだった、本当に。ガボガボいいながらフォークリフトで走り、とにかくフォークリフトが壊れないことを祈っていた。」
浸水した田んぼは水が引き次第、イネの状態を確認をして刈り取る予定です。
■コメ農家 西條裕之さん
「あの短時間で、ここが川のようになるのは親父も経験していない。正直二度と経験したくない年ですね。」