建築市況の低迷が影響し、新潟市の塗装工事会社と建築会社が破産したことがわかりました。
民間の信用調査会社・東京商工リサーチによりますと、裁判所から破産開始の決定を受けたのは、新潟市北区の塗装工事会社「コンドウ塗装」と、新潟市秋葉区の建築会社「真島組」です。

コンドウ塗装は、1980年創業。塗装工事を主体に防水工事なども手掛け、建築会社・リフォーム会社から受注し、売上高は2013年1月期には1億2千万円余りを計上していました。しかし、建築市況の低迷や、他社との競争から2019年1月期には6800万円余りに減少。赤字を計上し債務超過となっていました。さらに2022年1月期の売上高は5600万円に落ち込み、債務超過が拡大。事業を停止していました。

一方、真島組は1984年に創業。ゼネコンからの下請けなどで売上高は1998年6月期は1億5200万円余りを計上していました。しかし公共・民間投資の冷え込みと他社との競争で、2020年は3080万円に落ち込み連続赤字を計上。債務超過が拡大し、資金繰りも限界となり事業継続は困難と判断されました。