2025.08.05政府「コメ増産」へ転換に 県内農家「簡単なことではない」【新潟】
稲作をやめた棚田を見ると...
石破総理は5日午後の関係閣僚会議で、コメの増産に踏み切る方針を表明しました。生産調整の見直しというコメ政策の大転換を、農家はどう受け止めているのでしょうか。
■石破茂総理
「生産量不足があったことを真摯(しんし)に受け止め、今後の需給のひっ迫に柔軟かつ総合的に対応できるよう、今後の政策の方向性を次のように明確にします。一つめに増産にかじを切ること。」
政府は、コメの品不足と価格高騰の要因が供給量の不足にあると結論づけ、事実上の減反にあたる生産調整から「増産」へと180度かじを切る方針を打ち出しました。政府は耕作放棄地の活用も進める考えですが、農家の宮内さんは「簡単なことではない」と話します。
■コメ農家 宮内賢一さん
「この上でも昔はコメを作っていた。でも減反で荒らしてしまったら、もう土地が荒れて復活できないですよ。だから、うちは(生産調整を)やめても復活できる土地はないです。」
実際に、稲作をやめた棚田を見せてもらいました。
■コメ農家 宮内賢一さん
「もう10年荒れている。結構でかいんですよ、10反近くある。でももう作れない。上の水田が荒れたら水が来ない。」
宮内さんが政府に望むことは-
■コメ農家 宮内賢一さん
「きちっとした米価を確保してもらいたい。そうでないと農家なんて残っていけないよ。」