2025.06.20新潟大学医学部が来年度から「県内出身枠」を廃止、出身地に限らず優秀な学生確保へ【新潟】
出身地に限らず優秀な学生確保へ
県内で働く医師を増やすための入学試験の『地域枠制度』について、新潟大学医学部は2026年度の募集から“県内の高校出身者の枠”を廃止します。
県内の地域医療を担う医師を確保するため、県が2008年から始めた『地域枠制度』。学生の修学資金を県が貸与し、卒業後9年間は県内の医療機関で勤務を義務づけます。新潟大学医学部医学科は現在40人の地域枠があり、そのうち22人を県内の高校出身者としています。
しかし、県外の高校からの出願が増えているため、2026年度の募集から県内の枠が廃止されることになりました。
20日の6月県議会でも、この件について質問がありました。
■自民党 斎京四郎県議
「県内高校からは、新潟大学医学部医学科の合格者数が激減することが予想される。その影響で、将来的に新潟県出身医師の減少が懸念される。」
花角知事は、「影響は大きくならない」と述べたうえで-
■花角英世知事
「新潟大学を含め、県内高校出身の医学部進学者増加に向けては、医学部を志す生徒を増やし学力を向上していくことが重要で、県教委と連携して取り組みを進めていく。」
新潟大学の医学科に、この春入学した学生の約3割が県内の高校出身者です。