2025.06.26施設の老朽化などを背景に 聖籠町の小学校「プール授業」を外部委託【新潟】
背景は“プール施設の老朽化”
施設の老朽化などを背景に、聖籠町の小学校では水泳の授業を外部に委託する取り組みが試験的に実施されています。
新発田市のスイミングスクールにやってきたのは、聖籠町の蓮野小学校4年生の児童43人。町内には民間のプール施設がないため、3つの小学校は新発田市のスクールまでバスで移動し、インストラクターによる指導を受けています。
■インストラクター
「足がついてから顔を上げます。」
■児童
「このプールは広いし、コーチもうまい。」
■児童
「学校と違って楽しい。」
聖籠町が外部委託を決めた背景にあるのが、“プール施設の老朽化”です。
■聖籠町教育未来課 阿部香副参事
「安定的に水泳指導を行うことがどんな形ならできるかを検討して、各学校のプールの修繕費をどうやって抑えていくか試験的に行っている。」
インストラクターの指導によって、児童の泳力向上や授業中の事故防止などの安全性の確保も期待されています。
■聖籠町教育未来課 阿部香副参事
「先生方についても、自分自身の指導力の向上につながることと合わせて業務の負担の軽減ということで、次年度以降のこの事業の継続を望むかのアンケートで『強く望む』と100%の声をいただいている。」
さらに効果として期待されているのが、教職員の負担軽減。
実際に現場の教員からは-
■蓮野小学校4年担任 藤井武史さん
「学校でプールをやるとなると、施設管理がとても大変。水質管理など毎日の業務が学校でプールの水を張る必要がなくなるので助かっている。」
試験的な外部委託は3年間を予定しており、外部委託にかかる費用と老朽化して使わなくなったプールの修繕費との費用対効果の比較や、運用面での課題などを検討していくとしています。
県内では、他にもプール施設の老朽化により学校外の施設で水泳の授業を実施している学校もあり、長岡市では希望する学校では外部のコーチを招くこともできるということです。