2025.07.29暴風域を伴い県内に接近か?「台風9号」長岡花火への影響は【気象予報士が解説|新潟】
「台風9号」今後の進路予想
29日(火)も各地で猛烈な暑さになりました。UXの調べでは、午後4時半時点で熱中症の疑いで15人が病院に搬送され、3人が中等症、12人が軽傷でした。
さて、28日(月)からお伝えしている『台風9号』の話題です。
新潟県が台風の影響を受けるのは、4つの進路のパターンがあります。
①日本海を進む場合:雨風の影響は少なくフェーン現象で猛烈な暑さになる
②台風の中心が県内のすぐ西を通る場合:雨や風の影響が大きくしばしば大荒れになる
③県内を直撃する場合:雨や風の影響が大きくしばしば大荒れになる
④関東の沿岸を通る場合:台風の規模によって県内も大雨になる
今回の『台風9号』に関しては、今のところ③か④の可能性が高くなっています。
◆今後の進路予想
現在『台風9号』は小笠原近海にあり、ゆっくりと北よりに進んでいます。そして、今後も暴風域を伴ったまま関東の南海上を北上する見込みです。予報円の中を進めば、現段階で今週末8月3日(日)に県内に最も接近するでしょう。
週末にある長岡花火への影響は、進路によっては強い風が吹いたり発達した雨雲がかかる可能性があります。交通に影響が出る可能性もありますので、今後の動向に注意をしてください。
さて、30日(水)の県内は29日(火)よりも一段と暑さが厳しくなりそうです。
◆30日(水)午前9時の予想天気図
県内付近は緩やかに高気圧に覆われますので、各地で強い日差しが照りつけて厳しい暑さになるでしょう。
山沿いでも大きな天気の崩れはなさそうです。
◆30日(水)の予想最高気温
広い範囲で29日(火)より高くなる見込みで、長岡市で37℃、阿賀町で38℃と体温超えの危険な暑さになりそうです。その他も35℃以上の猛暑日のところが多いでしょう。
そして、30日(水)も【熱中症警戒アラート】が発表されています。できる限り涼しい室内で過ごし、こまめな水分補給と適度な塩分補給を心がけてください。外出をする場合も、最も暑い日中を避けるなど万全の対策が必要です。