2025.10.10池袋暴走事故の遺族・松永拓也さん「誹謗中傷してしまった瞬間に自分が加害者になる」中学生に講演【新潟・加茂市】
妻と娘の死を無駄にしたくないと話す松永さん
2019年に東京・池袋で車が暴走し複数の死傷者が出た事故で、妻と娘を亡くした松永拓也さんが加茂市の中学生に講演しました。
2019年に東京・池袋で車が暴走し、2人が亡くなり9人がケガをした事故。松永拓也さんは、この事故で妻と当時3歳の娘を亡くしました。
■松永拓也さん
「昼休みにテレビ電話をかけて、それが2人をこの目で見た最後の姿になります。」
松永さんは、交通事故で家族を亡くした遺族の会『あいの会』の副代表理事として、交通事故の撲滅や犯罪被害者支援の拡充などに向け活動しています。
10日は、加茂市の葵中学校の生徒198人とその保護者に講演しました。松永さんは事故のあと、SNS上での誹謗中傷や殺害予告を受けて家から出られなくなったこともあったと言います。
■松永拓也さん
「誹謗中傷してしまった瞬間に自分が加害者になる。画面の向こうには自分と同じ心をもった人間がいるっていうことを忘れないこと。」
■葵中学校3年 真柄仁香さん
「松永さんは事故があってから笑えてるのかなってすごく思って、それがもし笑えてなかったんだったら悲しいなって思った。松永さんが少しでも笑顔になれるような社会になるといいなって思いました。」
■葵中学校3年 捧颯汰さん
「いつ自分が加害者になるのか、被害者になるのかもわからない今この時代で、日々色々なことに気をつけて過ごしていきたいなって思いました。」
妻と娘の死を無駄にしたくないと話す松永さん。一人ひとりの心がけで事故や誹謗中傷を防いでいけると話しています。