2025.08.26渇水被害の上越市で稲刈り始まる「一切収穫ができない田んぼが・・・」コメ農家から品質低下を心配する声【新潟】
約2カ月にわたって水不足が続いた上越市
一部のイネが枯れるなどの渇水被害を受けた上越市の田んぼで、26日から稲刈りが始まりました。一方、コメ農家は連日の暑さの影響による品質低下を心配しています。
田園風景が広がる上越市清里区。約200haでコメを栽培するグリーンファーム清里では、26日から早生品種『こしいぶき』やもち米の収穫が始まりました。
■グリーンファーム清里 保坂一八社長
「今年は渇水・高温で一切収穫ができない田んぼが2町~3町歩(約2~3ha)程度あって、大変な年。」
上越市では8月上旬、一時的にまとまった雨が降ったものの、約2カ月にわたって水不足が続いています。天水田ではほとんどのイネが枯れてしまう被害が発生し、用水路がある田んぼでも水が全体に行き渡らない状態が続いていました。
こうした中、始まった収穫シーズンー
保坂さんは、連日の暑さや渇水による影響は避けられないと不安も口にします。
■グリーンファーム清里 保坂一八社長
「品質が若干 高温障害が出ているのではないかと心配している。水が欲しいときに潤沢に水を入れてあげられなかったので、収量的にも果たしてどうなのかなと。」
コメの取引価格については今後、卸売業者と直接交渉する予定です。JA全農新潟県本部がこの秋収穫される県産米の仮渡し金の大幅な増額を決めたことで、保坂さんは交渉する上で好材料だと話します。
■グリーンファーム清里 保坂一八社長
「これからコメの取引するときの値段を決めるが、概算金が何割上がったから去年の価格から何割上げると提示できるので有利な条件。」
コメの収穫は、10月下旬ごろまで続きます。