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2025.06.17生産者「実感と差があった」70年続く“作況指数”を廃止へ【新潟】

生産者「実感と差があった」70年続く“作況指数”を廃止へ【新潟】
認識の違いを生む原因は?
小泉進次郎農水大臣が毎年公表してきたコメの『作況指数』の廃止を発表しました。県内の農家は、どう受け止めたのでしょうか。

■小泉進次郎農水大臣
「約70年前から毎年秋に実施してきた『コメの作況指数』の公表を廃止することにしました。」

『作況指数』は、過去30年の平均収穫量と比較してコメのでき具合を判断する指標。平年を100として、上回れば豊作です。
2024年の県内は98で「やや不良」とされましたが、生産者は-

■魚沼市 関隆さん
「農家の実感と国の作況指数は差があった。今年は取れなかったという年でも『平年並み』の100という数字を国は平気で出してくる。」

関さんは認識の違いを生む原因として、粒の小さなコメをふるい落とす選別機の〝網の目の大きさ〟が国と農家で異なることをあげます。

■魚沼市 関隆さん
「魚沼は、(農家の)申し合わせで1.9mmの網目を使う。網目が広くなるほど、『くず米』が出て製品が少なくなる。国が使う1.7mmなら網目が細いから、本当のくず米しか出てこない。」

魚沼産コシヒカリの高い品質を保つために、ふるい落とすコメを多くすれば収量は減ります。加えて、夏の高温などで粒の小さいコメが増えたこともあり、作況指数と実際の収穫量のズレが大きくなったと関さんは見ています。

■魚沼市 関隆さん
「自分の田んぼで作るコメがいっぱい取れたか・取れなかったかはすぐに実感できるので、国全体がいっぱい取れたか・取れなかったかはあまり関係ない。」

農水省は今後、収穫量把握の精度を高めて公表する方針です。
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