2026.03.13躍進支えたオリンピック・スノボ日本代表6人が使用した「ボード」開発の舞台裏【新潟】
躍進を支えた『高い技術』
日本選手のメダルラッシュで沸いた『ミラノ・コルティナ冬季オリンピック』。なかでもスノーボード競技は9個のメダルを獲得しました。その大躍進を支えたのが、長岡市に生産拠点を持つヨネックスのボードです。開発の舞台裏を取材しました。
日本勢が躍進したミラノ・コルティナオリンピックのスノーボード競技。
■解説
「高さも申し分ない。滑りも全部クリーンでしたね。」
男子ハーフパイプでは、戸塚優斗選手が圧巻の滑りで金メダルを獲得しました。女子では、妙高市出身・冨田せな選手が9位に。2人の使っているボードには『YONEX』のロゴが。今回、スノーボードの日本選手6人(戸塚優斗・平野流佳・冨田せな・清水さら・工藤璃星・木村葵来)が長岡市のヨネックス新潟工場で作られたボードを使用しました。
■ヨネックス新潟工場技術開発第一部 笹掛友大さん
「ガッツポーズが出てしまうくらいうれしいことだった。このボードは自分が作ったんだと思うと、すごく感慨深い。」
スノーボードの設計開発を担当している笹掛友大さん(25)。本社の開発担当者を通じて選手の要望を聞き製作しました。
■ヨネックス新潟工場技術開発第一部 笹掛友大さん
「(選手にまず)一般品を使ってもらい『ここを固くしたい』などの要望をもらい、選手のパフォーマンスを最大限に引き出すボードを開発した。」
戸塚選手と冨田選手が使用したボードの市販のモデルがこちら。
戸塚選手の『REV(レブ)』はカーボン製で、強く踏み込んでパイプを飛び出せるよう強度や反発力が高いのが特徴です。
■ヨネックス新潟工場技術開発第一部 笹掛友大さん
「戸塚選手のような脚力がしっかりある選手が使うと、より高反発力を得られる。強いパワーを得て戸塚選手のように高く飛ぶことができる。」
冨田選手の『SLEEK』もカーボン製。高い反発力に加え、女性向けに軽く操作性が高くなっています。
実際に手にしてみるとー
■池川泰介記者
「とても軽い。片手でも簡単に持ててしまう。でもつくりは頑丈。」
■ヨネックス新潟工場技術開発第一部 笹掛友大さん
「初心者が扱うようなボードよりも固いが、しなやかで軽量感のある反発力が特徴。」
これらのモデルをもとに選手の要望や個々の身体能力などを反映し、試作品を製作。テスト滑走と改良を繰り返して選手オリジナルのボードが完成します。カーボンの配合や組み合わせを変えるなど、ヨネックス新潟工場の技術を結集し選手の理想に近づけていくといいます。
■ヨネックス新潟工場技術開発第一部 笹掛友大さん
「バドミントン・テニス・ゴルフで培ったカーボン加工の技術を応用して、反発性としなやかさ、軽量性と耐久性を兼ね備えた唯一無二の性能を発揮できる。」
躍進を支えた『高い技術』。笹掛さんは、選手に安心感を与えるボード作りを心がけています。
■ヨネックス新潟工場技術開発第一部 笹掛友大さん
「この板だったら大丈夫と選手に思ってもらえるように意識して開発している。」