JR東日本新潟支社は29日、所有する気動車の一部部品の紛失を発表しました。

同日午前10時前、新潟市秋葉区の新潟車両センター新津派出所で車両の検査をしていた職員が、キハ110系気動車の床下部品が無くなっていることに気付きました。部品は床下のトイレタンクを覆うステンレス製カバーの一部(長さ78センチ・幅64センチ・厚さ1ミリ)で現在も見つかっておらず、紛失の原因は「調査中」としています。

この車両は磐越西線や羽越本線などで運用。21日に羽越本線の新津～新発田間を走行してからは運用につかず、車庫に止められていました。18日の検査時には部品があったことが確認されています。この車両が走る線区で線路上の異物などの報告は無く、沿線の住民からの届け出もありません。

盗難の可能性について担当者は「盗むには車庫に入って床下に潜り込まなければならず、部品の性質上考えにくい」としています。管内の列車運行に影響はありませんが、JR東日本は「今後このような事象を発生させないよう、原因究明に取り組む」としています。