被害者が求めてきた式典への大臣出席が実現します。新潟水俣病の公式確認から60年に合わせて、5月31日に開かれる式典に浅尾慶一郎環境大臣が出席する方向で最終調整していることがUXの取材で分かりました。

式典は、『新潟水俣病の歴史と教訓を伝えるつどい』として県が主催してきました。今年は、1965年5月31日の公式確認から60年の節目を踏まえた式典となり、県や被害者団体は浅尾環境大臣の出席を求めてきました。政府関係者によりますと、県などの求めに対し浅尾環境大臣が出席する意向を示していて、国会情勢をみつつ最終調整に入りました。準備が整い次第、発表する方針です。

2024年の式典では、県などが出席を求めていた伊藤信太郎環境大臣は欠席。被害者団体との懇談には出席しましたが、現地視察などを非公開で実施したことに批判が出ていました。新潟水俣病をめぐっては、被害者団体と環境省との実務者協議が開かれていて、3月の会合では救済されていない被害者への対応などを話し合うことを確認しています。