2025.05.26加茂市のニット加工会社「タカノセット」が破産 新型コロナ禍や燃料価格高騰が影響【新潟】
県内における新型コロナウイルス関連の破たんは193件目
加茂市でニット製品の仕上加工を手がける会社が破産したことがわかりました。
民間の信用調査会社「東京商工リサーチ」によりますと、加茂市の「タカノセット」は1990年1月に設立。ニット製品の仕上加工を手がけ、地元ニットメーカーを主体に顧客を形成し、2018年12月期ごろまでは多いときで約7000万円の売上高を計上していました。
しかし、新型コロナ禍でニット製品の需要が減り、展示会なども多くが中止になり、顧客となるニットメーカーの売上高が減少。受注が減ったことで、2020年12月期の売上高は約4400万円に落ち込みました。また、灯油を燃料に蒸気を発生させ加工をしていましたが、燃料価格が高騰しその分の価格転嫁も進まず、2024年12月期は約1000万円の赤字を計上。資金繰りも厳しく、破産開始の決定を受けました。負債総額は、約5100万円とみられています。
県内における新型コロナウイルス関連の破たんは193件目です。