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2026.05.21【特集|県知事選挙】『人口減少問題』と『地域医療』:3人の候補者に聞く②【新潟】

【特集|県知事選挙】『人口減少問題』と『地域医療』:3人の候補者に聞く②【新潟】
2回目は『人口減少問題』と『地域医療』について
31日に投開票を迎える県知事選挙には、3人が立候補しています。届け出順に、現職の花角英世さん、新人の土田竜吾さん、新人の安中聡さんです。

2回に分けて新潟の様々な課題に候補者がどのような政策を掲げているのか。インタビューなどをもとに、それぞれの主張を見ていきます。

2回目は、『人口減少問題』と『地域医療』についての政策を3人の候補者に聞きました。


―――――
県が抱える深刻な『人口減少問題』。
1998年をピークに減少を続け、2024年には210万人を割り、2026年4月の県の発表では約205万人となっています。このままのペースでいくとあと2年ほどで200万人を割るとみられていて、県が示した人口ビジョンでは合計特殊出生率が大幅に改善しない限り、約50年後には人口は100万人を割り込むとみられています。

とくに深刻なのが「若者の県外流出」。県が発表した転出超過の人数4291人のうち、女性の数(2814人)は男性(1477人)の倍近くになっています。県の意識調査では若者が新潟を離れる背景として、就職先などのほかに「多様な価値観が受け入れられない」ことも挙げられていました。県は、「地域の集まりでは食事の準備やお茶出しは女性の仕事」といった固定的な意識や慣習も若年層が首都圏に流出する要因の一つと考えています。


―――<無所属・現 花角英世候補(68)>
現職の花角さんは、県外流出を防ぐためには「活力のある新潟」の実現が必要だと話し、県内企業の稼ぐ力の強化や女性活躍の促進に取り組むとしています。

■無所属・現 花角英世候補
「魅力ある職場、あそこで働きたい、そう思えるような企業・働く場所、あるいは挑戦したいというそこで自分の力を試してみたいとかそうした場所がなければ若い人は戻ってこないし、出ていってしまいます。魅力ある働く場所・働く環境を提供できるように、これからとくに注力していきたいと思っています。」

スタートアップ支援や企業誘致にも力を入れたいと話す花角さん。住民や企業に対してアンケート調査やセミナーなどを実施し、ジェンダーギャップの解消に取り組む市町村への交付金を新設するなど、意識の変革に官民連携で取り組むとしています。

■無所属・現 花角英世候補
「簡単に言えば、例えばワークショップとかセミナーをやってみましょうとか、そうした人々の県民の意識を変えていく。そうした取り組みは着手した。」


―――<無所属・新 土田竜吾候補(38)>
新人の土田さんは、賃貸住宅に住む学生や若年層を対象に月額1万円の定額家賃補助や、0~5歳までの保育料完全無償化を打ち出しています。

また、県外流出を防ぐために東京など首都圏との賃金格差の是正を訴えます。

■無所属・新 土田竜吾候補
「最低賃金だけ見ても首都圏でももちろん、例えば隣県の長野だったり北陸3県と比べてもなかなかあまり最低賃金が高くないというのが、新潟県の現状。賃上げの原資となる利益をしっかり確保してもらうための価格転嫁の取り組みもしっかりサポートしながら、賃金格差の是正に全力を挙げていきたいと思います。」

女性の賃上げに積極的に取り組む企業に対する助成金制度の創出を打ち出す土田さん。女性起業家の育成にも取り組む考えです。

■無所属・新 土田竜吾候補
「とくに女性のキャリアを通じて昇進モデルをしっかりと、やっぱり行政も民間企業の皆さんからも示せるようなものがないと、昇進モデルを県庁も企業の皆さんも含めて作っていけるようなものをしっかりと作っていけるようにサポートしていきたい。」


―――<無所属・新 安中聡候補(48)>
新人の安中さんは、若者の県外流出について「一度県外にでることは問題ではない」とした上で、いかに戻ってきたいと思えるかを重要視し、各都道府県に相談窓口を設置したいとしました。

■無所属・新 安中聡候補
「外の世界に行ったときに色々と相談に乗ってあげるようなシステムづくり・制度づくりというのは重要かなと思っております。相談に乗って親身になってそういった形で関わっていけば、外に行った若者も学びを終えてそろそろ新潟県のために頑張ろうかと戻ってこられると思いますので、そういった環境づくりをやっていきたい。」

『問題解決のために県民の声を聞く新潟県』を実現したいとする安中さん。ジェンダーギャップの解消に向けては、県の窓口を通して相談を受け企業とコミュニケーションをとることで意識を変えていきたいと話しています。

■無所属・新 安中聡候補
「こういうことがあったと、なんとか変えてほしいと相談いただいて、それをもとにその企業さんに意識改革してほしいんだとお願いする。指導まではできないかもしれないが、そういう形で意識改革していく。促していくっていうのは必要。」


―――――
一方、県内の『医療の在り方』も大きな分岐点を迎えています。
人口減少に伴う患者数の減少や物価高などの影響を受け、県内にある病院の経営が悪化。県立病院の2026年度の赤字は当初予算ベースで45億円に上る見通しを示しています。また、JA厚生連が運営する11病院の経営も2025年度は国の補助金などで改善する見込みですが、2024年度は30億円以上の赤字を計上しました。

運転資金の確保が喫緊の課題となるなか、県は地域ごとに病院の役割分担を明確にする再編・集約を進めています。

候補者は、新潟の医療の未来をどう見据えているのか。


―――<無所属・現 花角英世候補(68)>
現職の花角さんは、患者が減るなかで持続可能な医療環境をつくるためには再編は「やらざるを得ない」と訴えます。

■無所属・現 花角英世候補
「日々のかかりつけの診療をしてもらいたいニーズもある。そこはしっかり対応できるようにしながら、入院はいろいろな医療資源を使うので中核病院で入院を受け止めてもらう。役割分担をして連携をしていく、これは地域医療構想の肝。」

そのうえで、介護や福祉との連携も重要だと強調します。

■無所属・現 花角英世候補
「在宅で医療を受けられる、訪問医療・訪問看護などできるだけ自宅で長く過ごせるようにしていくための医療と介護の在り方。新潟モデルと言えるように取り組んでいきたい。」


―――<無所属・新 土田竜吾候補(38)>
新人の土田さんは、分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止する医療機関が増えていることに「危機感を覚えている」と話します。

■無所属・新 土田竜吾候補
「出産前後の部分に対しての交通費などの補助は制度としてはできているが、妊娠してから出産後、子育てが始まってからもいろいろな場面で移動をしなければいけない。そこに対してもしっかりと費用負担に対してフォローしないと、安心して子育てができる環境にはならない。」

医療再編の必要性にも理解を示しつつ、医療従事者の賃上げを県政の最重要課題と位置付けました。

■無所属・新 土田竜吾候補
「住民に丁寧に説明したうえで且つある程度納得してもらったうえで進めないと、地域の医療の崩壊を招いてしまう。県立病院も医師・看護師・スタッフが足りないなかで待遇改善を進めないと、地域の医療を守ることにつながらない。」


―――<無所属・新 安中聡候補(48)>
新人の安中さんは、限られた予算のなかで医療分野に重点を置くと訴え、まずは医師の確保に努めると話します。

■無所属・新 安中聡候補
「(医師が)過剰であれば平準化するということもあるが、足りないところは支援する必要がある。医師になろうとするとお金がかかるので、奨学金制度をしっかりと支援することが条件。そういう形で医師を増やしていく。」

国や県が進める再編を継続して病院の分業を図るとし、医師の確保策については持論を展開します。

■無所属・新 安中聡候補
「転勤制と呼ぶが、定住は難しいが1~2年なら行ってもいいという医師にお願いして、医師不足・医師がいない地域で働いてもらう。そういうやり方で医療が全く存在しないところはないようにしていきたい。」
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