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2026.06.01【特集|県知事選挙】原発再稼働の関心薄く 現職・花角氏が約32万票差の大勝「3期目の信任を頂いた」【新潟】

【特集|県知事選挙】原発再稼働の関心薄く 現職・花角氏が約32万票差の大勝「3期目の信任を頂いた」【新潟】
17日間の選挙戦の結果、現職・花角英世氏が3選
5月31日に投開票が行われた『県知事選挙』。17日間の選挙戦の結果、現職の花角英世さんが3回目の当選を果たしました。

【開票結果】
花角英世氏 554,012票
土田竜吾氏 230,721票
安中聡氏  43,089票

自民党など政党関係者や自治体のトップなど、花角さんの支援者200人以上が集まった会場。投票箱のふたが閉まった午後8時と同時に、花角さんの3選確実の知らせが届きました。

■3期目の当選 花角英世氏
「本当にありがとうございます。県民の皆様から3期目の信任をいただきました。」

『県政刷新』を訴える新人候補に約32万票差の大差をつけての勝利。壇上では、選挙戦で繰り返し訴えてきた『経済の活性化』について言及します。

■3期目の当選 花角英世氏
「若い世代が残念ながら就職のタイミングで首都圏に流れている。この世代に新潟に魅力ある働き場所がある、ここにやりたい事があると選んでもらえるような活気のある経済を目指していきたい。」

今回も選挙実務を担った自民党はー

■自民党県連 岩村良一幹事長
「新潟県の隅から隅まで、多くの県民の共感を呼んだ結果。」

■自民党 斎藤洋明衆院議員
「これから4年間、花角知事と一緒に新潟を活性化していこうという気持ちを頂いたものと受け止めている。」

柏崎刈羽原発が再稼働してから初めての知事選。自身の判断に対して信任を得られたのかどうかについては・・・。

■3期目の当選 花角英世氏
「(Q.原発再稼働の判断も信任されたと考えるか)それも含めて取り組んできたこと、仕事の進め方も含めて評価いただきたいと申し上げてきて、『合格点』をいただいたと思っている。」

原発の防災対策に加え、人口減少や医療・農業など様々な県政課題に対してどのようなかじ取りで対処していくのか注目されます。

■3期目の当選 花角英世氏
「県民の多くから地域を元気にしてほしい・地域経済をもっと活気あるものにと伺う中で、県民の多分 多くの方が望んでいると思いますので、それに応えて活力のある経済・新潟を目指したい。」


―――――
一方、花角さんに遠く及ばなかった新人の土田竜吾さん。

■土田竜吾氏
「結果につなげられず、本当に悔しい思いでいっぱいです。大変申し訳ございませんでした。」

花角知事の原発再稼働のプロセスについて批判を展開し、県政刷新を掲げて挑んだ選挙戦。支持は広がりませんでした。

■土田竜吾氏
「これからまた新潟の新しい未来に向けて共に歩みたいと思っておりますし、必ず新しい新潟の未来につながる仲間と、今回 選挙戦を戦ったと確信しております。」

候補擁立を主導した立憲民主党の森ゆうこ参院議員はー

■立憲民主党 森ゆうこ参院議員
「我々ができることを最大限これ以上もうできないというところまでやらなければいけなかったが、本当に申し訳なく思っております。色々な政治状況もあり、私たちの力が発揮できたのか悔いが残るところであります。」

県議1期目の途中で出馬し、落選した土田さん。
今後についてはー

■土田竜吾氏
「今後ということで、私の方から何か述べられることはございません。今回の結果を私自身は厳粛に受けとめるということでございます。」


―――――
新人の安中聡さんは、2回目の知事選への挑戦でした。柏崎刈羽原発の廃止一本に訴えを絞って挑みましたが及びませんでした。

■安中聡氏
「やはりこういった負の遺産というのを廃止したいが、残念ながら私の力不足でそうはならなかった。」


―――――
当選から一夜明け、花角さんは選挙戦で支援を受けた自民党県議団の会合であいさつしました。

■3期目の当選 花角英世氏
「この度の選挙、議員団の大変力強い支援をいただき、おかげさまで県民から大きな信任をいただいた。これから4年間、成長戦略の実現に力を入れたい。」

■自民党県連 帆苅謙治県議団長
「これからも攻めの県政でがんばってもらいたい。(自民県議は)自分の選挙は花角の選挙なんだという連帯感を持ちながら、自分の城を固めていった。これがボディーブローとして非常に効いた。」


一方、落選した土田さんは推薦を受けた連合新潟や共に戦った県議らに感謝を伝えました。

■土田竜吾氏
「立憲民主党の立ち位置もいま非常に難しい状況に置かれていると思います。地方の状況も見ながら、これから仲間と相談しながら活動はしていきたいと思っています。」


<記者解説>―――――
■岡拓哉アナウンサー
「ここからは県政担当の神田記者とともに、詳しく今回の選挙結果について見ていきます。」

■神田佳毅記者
「まずは地域ごとの結果について見ていきます。大票田の新潟市を始め、柏崎刈羽原発のある柏崎市や刈羽村、相手候補・土田氏の地元・上越市など県内30市区町村すべてで花角さんが勝利しました。」

■岡拓哉アナウンサー
「全体の結果もダブルスコアと圧勝と言っていい結果となりました。今回の花角氏の勝因は何でしょうか。」

■神田佳毅記者
「現職としての知名度や安定感、さらに脇を固める自民党など政党の組織力なども要因として考えられますが、今回の選挙では『争点』があまり明確ではなかったこともあるのではないでしょうか。UXと朝日新聞が独自で行った出口調査の結果では『次の知事に優先して取り組んでほしいことはなんですか』という問いに対して、原発への対応と答えた人は7.15%でした。」

■岡拓哉アナウンサー
「他と比べても少ないですね。」

■神田佳毅記者
「さらに花角氏が柏崎刈羽原発の再稼働を容認したことへの賛否を候補者別に見ると、『反対』と答えた人でも36%が花角氏に投票しています。今回、土田氏は再稼働判断のプロセスに関して花角氏への批判を展開し、安中氏は原発の停止・廃止を訴えていましたが、すでに6号機が再稼働している状況や昨今の物価高や国際情勢の悪化の中で、『原発』は大きな争点にならなかったと言えます。」

■岡拓哉アナウンサー
「花角氏への批判という意味でいうと、花角氏の2期8年の県政運営の評価に関する問いで『無回答』と答えた人の約6割が花角氏に投票しています。」

■神田佳毅記者
「『原発』が大きな争点にならなかったということに加え、候補者擁立や支援の枠組みづくりの遅れもあった土田氏が知名度という点で追いつくことができず、勝つために狙うべき現職への批判票の取り込みがうまくいかなかったと言えると思います。政党別で見ても、無党派層の票は花角氏の方が多くとっています。こういうことからも、今回の花角氏の勝利につながったのではないでしょうか。」

■岡拓哉アナウンサー
「今回の投票率は47.40%でした。2016年についで知事選ではワースト2位。この低調な投票率の要因はなんでしょうか?」

■神田佳毅記者
「これまでの選挙では、再稼働の賛否が問われて自らの意思をある意味で示せる機会だったが、やはり原発が再稼働したことでそこへの意識が薄れたのではと考えます。」

■岡拓哉アナウンサー
「約32万票差での勝利となった花角知事。県内には人口減少や医療などの課題も山積していますが、有権者は3期目に何を期待するのか街の声を聞きました。」


―――――
■60代
「新潟県からいっぱいもう外に出てしまっている人が多いので、新潟の魅力をもっと発信して新潟に居続けてくれるようなところにしてほしい。」

■60代
「もうちょっと土田さんに頑張ってほしかった。花角さんは原発を県民の意思を無視してとは言わないけど、勝手に決めたみたいな感じだった。」

■社会人
「県外から来たが住みやすかったし、衰退しないのかなと思うと安心かなと思います。」

■30代
「現状を維持できるなら、この結果でもいいという感じ。」


今後の県政運営について、政治学が専門の新潟国際情報大学の越智敏夫学長は・・・。

■新潟国際情報大学 越智敏夫学長
「日本の経済全体が衰退していく中でそれらをいかに新潟では押しとどめるか、そういうところの能力・政策が知事には問われている。失敗することは許されないという意味では、今だからこそ知事の責任は大きい。」


<記者解説>―――――
■神田佳毅記者
「喫緊の課題である人口減少や医療・学校・農業など、様々な課題がある中で時間のかかるものもあります。3期目でどの程度課題解決に向けて前に進むのか注目しなくてはいけません。」

■岡拓哉アナウンサー
「県知事選は終わりましたが、今年度まだまだ注目の選挙があります。10月には『新潟市長選挙』、2027年春には『統一地方選挙』。」

■神田佳毅記者
「今回の選挙では、各地域の県議・市議も統一地方選を見据えて積極的に動いていた印象がありました。今回、別々の候補を応援した立憲民主党と公明党ですが、統一地方選に向けては党本部では連携していく方針が打ち出されていて、この新潟においてどのような調整がされるのか野党の動きも注目されます。」
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