ナシと“紳士”に向き合う若き農家
信濃川と中ノ口川に挟まれ、豊かな土壌を持つ新潟市南区。
栽培される果物の生産量は県内トップクラスを誇ります。
チカポン「あらららららららららら、とんでもない。これ本当にナシ?」
そんな南区の土地で育った、ひと際大きなナシ!
作っていたのは、独自のスタンスを貫く若手農家でした。
県内30市町村をめぐる、「チカポンの探県日和」。
今回はフルーツ王国・南区です!
伺ったのは、とあるナシ畑。
チカポン「こんにちは」
畑にいたのはひとりの若者です。
チカポン「今日はナシを作る若手農家を探しに来たんですが…」
山田烈矢さん(ナシ農家)「えーと、私ですね。農家です」
チカポン「おかしいですもん。サスペンダーにブーツで、すごくおしゃれですね」
私と同い年の山田烈矢さん、こう見えて、れっきとした農家さんなんです。
山田さん「若い人に農業に興味を持ってもらいたくて、見た目から入るのがこれからはいいのかなと思って」
こだわっているのは、もちろん服装だけではありません。
チカポン「あららららら、大きいですねー」
この日、食べ頃を迎えていたのは、人気品種の「幸水」です。
チカポン「せーの、チョキン!」
チカポン「え、おっも!」
チカポン「どうしてこんなに大きく育つんですか?」
山田さん「木にならせる数をものすごく少なくするんですよ」
山田さん「数を制限するだけで実を大きくすることで木も健康で食味もよくなるように作っている」
収穫量を減らしてまで、大きく育てるワケとは?
山田さん「どちらかというと自分の家で食べるナシよりはこの大きさで大切な人に感謝を伝えるというナシにぜひ使ってもらいたい」
今年は特に出来が良いそうですよ。
チカポン「シャリ!うーん!」
チカポン「甘みたっぷり、シャキシャキ感たっぷり、そしてみずみずしさたっぷり」
チカポン「で、幸せがたっぷりです」
山田さん「1年を通して土づくりもしているので、おいしい甘みが出ていると思います」
さらに、ナシの品質を支えているのが、土を覆う雑草。
山田さん「今年のように雨が多かった年は雑草を生やしておくことで水を吸ってくれてナシの根っこが水を吸い過ぎず、ちょうどいい水分量を保つようにあえて生やしている」
チカポン「雑草ってそういう役割があったんですね」
農業に対して紳士でありたいと話す山田さん。
そんな彼が、農園に付けた名前は「ファームジェンツ」。
チカポン「えー!すごい!なんてオシャレな空間なんでしょうか」
山田さん「こちらは事務所兼応接室ですね」
山田さん「ネットショップで買ってもらい、店頭に来られる方が生産者と会話しながらこのナシへの思いを1パックとして受け取ってもらい、お遣い物に使ってもらえたらと思い作った」
この地から目指すのは、地元産業の発展です。
山田さん「これからどんどん奇抜なことというか、新しい風を農業界に吹かせられる人間になっていきたい」
チカポン「がんばれつや!ゴー!」
山田さん「おー!」
FARM GENTS
025-311-1445