2025.05.27【柏崎刈羽原発】規制委の委員“核セキュリティ”の現状を視察【新潟】
原子力規制委員会 長﨑晋也委員
原子力規制委員会の委員が柏崎刈羽原発を視察し、核セキュリティの現状などを確認しました。
視察に訪れたのは、規制委で核セキュリティを担当する長﨑晋也委員で、追加検査後の改善措置や現状の確認が目的です。構内では立ち入り制限区域の境界に新設された柵を視察。不要な警報を減らすために、制限区域を来年に狭めることについて説明を受けました。さらに、核物質を扱う区域に入る際の本人確認などセキュリティ体制を確認しました。
意見交換では-
■原子力規制委員会 長﨑晋也委員
「追加検査があって重点項目に移行したその中で、特に注意したことは?」
■柏崎刈羽原発 稲垣武之所長
「6千何百人が日々入構してまいりますので、(入構する)各企業に行ってどうしてこういうこと(核防護)をやるのか、その背景は何だというところまで説明をしてふるまっていただくことに努めている。」
視察を終えて「核物質防護に関する対策・対応はできていると感じた」と話しました。
■原子力規制委員会 長﨑晋也委員
「われわれとしても安心したからOKというわけではなく、セキュリティの安全という意味で向上させていかなければいけないので、日頃の検査を通して確認したいし気づきがあれば指摘をしていきたい。」
規制委は先週、核セキュリティ問題以後続けてきた重点検査を終了し、通常検査に移行することを決めています。
一方で、衛星電話のトラブルに関する追加検査を実施していて、長﨑委員は「セキュリティとセーフティーの両面で自律的に向上できるかを見ていきたい」としています。