2025.06.04県内企業の取り組みは?「職場の熱中症対策」を義務化 厚労省が規則改正【新潟】
6月から職場の【熱中症対策】が義務化
6月から職場の【熱中症対策】が義務化されました。県内の企業でも様々な取り組みを進めています。
新潟市南区の暖房機器や加湿器を製造する『ダイニチ工業』。工場では、熱中症など体調不良者を出さないよう環境づくりに取り組んでいます。
■ダイニチ工業 田村雄基さん
「以前から工場内の空調設備の強化や増設など、作業環境の改善に取り組んでいる。空調設備が取り付けられないところはスポットクーラーなどを導入し、作業しやすい環境づくりを心がけている。」
厚生労働省が『労働安全衛生規則』を改正し、6月1日から事業者に対し熱中症の恐れがある労働者が出た場合の『報告体制の整備』『対応手順の作成』『関係者への周知』が義務づけられました。対象は、気温や湿度などから算出される『暑さ指数が28以上』か『気温が31度以上の環境で連続して1時間以上または1日あたり4時間を超える作業』で、対策を怠った場合は6カ月以下の拘禁刑または50万円以下の罰金が科されます。
■ダイニチ工業 田村雄基さん
「熱中症の応急処置の流れの図を職員が見やすい掲示板などに掲示し、いつでも誰でも確認できるようになっている。各エリアごとに冷水機を設置したり、熱中症対策として各部署に塩飴を用意し、社員がいつでも摂取できるようになっている。」
職員には、夏場の作業服として冷房服を支給。工場には暑さ指数計を設置したり、注意を呼びかけるポスターを掲示したりしています。
■社員
「休憩とは別に、水分補給も取らせてもらえたり塩飴の配布もあるので、すごく助かっている。」
■社員
「暑い時も休憩が取りやすいので、無理して作業することが少なくなって良いと思う。」
ダイニチ工業は、夏場本番に向けさらなる熱中症対策を進めるとしています。