政府が随意契約で放出した『備蓄米』の引き渡しが本格的に始まっています。県内の精米工場にも大手小売業者が調達したコメが運び込まれ、精米と袋詰めが行われました。

■髙橋泉アナウンサー
「新潟に政府の備蓄米が到着しました。いま大きな袋に入ったコメが、フォークリフトによって倉庫に運ばれていきます。」

長岡市内の精米工場に30日朝到着したのは、ディスカウントストア『ドン・キホーテ』などの親会社であるパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが確保した備蓄米です。

今回調達されたのは。2022年産の古古米。コメは、ゴミなどを取り除いたあとさっそく機械で精米され、袋詰めされました。袋にはブレンド米を意味する「複数原料米」の文字が。担当者によりますと、備蓄米専用の袋の用意が間に合わず、以前からあった『複数原料米』の袋を利用して少しでも早く提供しようと別のコメとブレンドしたということです。

同社は1万5000tの備蓄米を契約していますが、30日に引き渡された量は公表していません。このコメは来週以降、首都圏のドン・キホーテから順次販売し、その後全国の店舗で店頭に並ぶ予定です。価格は5kg2000円前後で、転売防止のため販売対象を同社のアプリ会員に限定するということです。