横綱の誕生に第二の古里が沸きました。大相撲5月場所で優勝した大の里の横綱昇進が正式に決まりました。大の里が中学・高校と技を磨いた糸魚川市は、お祝いムードに包まれています。

日本相撲協会は28日朝、臨時理事会で大の里の横綱昇進を満場一致で決め〝第75代横綱・大の里〟が誕生しました。
伝達式で注目された口上は－

■第75代横綱・大の里
「謹んでお受けいたします。横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します。」

選んだ言葉は、大関昇進の時と同じ『唯一無二』。27日の昼ごろに決めたそうです。

■第75代横綱・大の里
「本当にこの言葉しかないなと思って。『唯一無二』を当初入れない予定で考えていたけれど、自分はこの言葉がぴったりだと思って横綱の口上で入れて、さらにしっかり自分自身この言葉通り頑張るということを込めた。」


5月場所で14勝1敗と2場所連続の優勝を飾り、横綱昇進を確実としていた大の里。初土俵から所要13場所での横綱昇進は史上最速です。

■第75代横綱・大の里
「(横綱は)この世界に入ったからには絶対に目指すべきものだと思っていたし、そう簡単になれない番付だし、こうやってなれたということは本当にうれしい。」

日本出身横綱の誕生は、師匠である元横綱・稀勢の里（現二所ノ関親方）以来8年ぶり。師匠も大の里の努力を称えます。

■大の里の師匠 二所ノ関親方
「つまらないような稽古でも部屋の中で一番大の里がやっているので、稽古がうそをつかないというのがはっきり出たと思う。背中で引っ張っていくくらいの力士になってほしいし、大相撲全体を盛り上げていくような存在になってほしい。」

会見で「これからが大事になる」と繰り返した大の里。
理想の横綱像について聞かれるとー

■第75代横綱・大の里
「今まで通り自分のスタイルを崩すことなく大の里ということを前面に出して、口上でも言った通り『唯一無二の横綱』を目指してこれから頑張っていきたい。」