2025.06.07【新潟おでかけ情報】パスポートなしで行ける中国!?一度で二度楽しめる庭園にトリップ!【新潟市中央区】
『天寿園』中国庭園と日本庭園が一度に楽しめる
華やかな「中国庭園」と、風情ある「日本庭園」が一度に楽しめる『天寿園』。
1988年に開園し、1995年からは新潟市が所管する施設になった“入園無料”の庭園です。デンカビックスワンスタジアムからほど近くにあり、紅葉や雪吊りなど四季折々の景色が楽しめます。
正門をくぐった先には『日本庭園』。
“築山林泉式庭園”という造りで、池と滝を中心とした日本の伝統的な回遊式庭園の様式です。茶室と100畳の大広間もあり、建物も含めた季節を感じる庭園を楽しめます。
じつは…この『日本庭園』は、2人の昭和の巨匠がコラボし造り上げた作品です。
ひとりは、中根金作さん。アメリカの専門誌における日本庭園ランキングで22年連続日本一に選ばれた、島根県にある足立美術館の庭園も造った日本の造園家・作庭家です。
もうひとりは、昭和を代表する建築家の村野藤吾さん。池に浮かんだ蓮の花をイメージして建設された「瞑想館」は、村野さんの遺作です。中は、ステンドグラスからの明かりが降り注ぐとても不思議な空間です。
日本庭園を抜けた先にあるのは、雰囲気がガラッと変わり『中国庭園』が現れます。
天寿園の中国庭園は、北京市による設計・施工で資材もすべて中国から運び込んだ本格的な庭園です。近世の皇帝の庭園の華やかさを抽出して作られており、かつての中国の宮廷庭園の慣習にならい〝8つの風景区〟から構成されています。
1つ目の風景は、門をくぐった「福寿康寧(ふくじゅこうねい)」。
その中でひと際目を惹くのが、奇抜な形をした〝吉祥石(きっしょうせき)〟。自然と形づくられた石で、ゾウの形に見えるそうです。中国では、珍しい形の石は縁起がいいと言われています。
ほかにも、日本にない色彩のカラフルさが美しい空間「玉泉観魚(ぎょくせんかんぎょ)」や「浮玉堂(ふぎょくどう)」など、手間ひまをかけて作り上げた庭園が楽しめます。滝の裏を通って探検気分が味わえる「湖山真意(こざんしんい)」もオススメです。
他にも、庭園を眺めながらランチが楽しめるカフェや、ハンドメイド作家の作品が展示・販売されているショップもあります。ひとりでも友人・家族とでも、ゆっくりできる癒しの空間を楽しみませんか。
●天寿園
新潟県新潟市中央区清五郎633-8
TEL|025-286-1717
詳しくはホームページで