2026.05.06【特集】アニメ映画の制作とアフレコの現場に潜入取材!長岡花火を描く「君と花火と約束と」【新潟】
声優初挑戦のtimelesz 佐藤勝利さん
この夏、長岡花火を舞台にしたアニメーション映画が全国で公開されます。空襲からの復興や平和への願いを込めた、高校生たちのラブストーリー『君と花火と約束と』。今回、制作の裏側に潜入!この人の声優初挑戦にも密着しました。
7月17日に全国で劇場公開される『君と花火と約束と』。人気アイドルグループ『timelesz』のメンバー・佐藤勝利さんが主人公・夏目誠役をつとめます。ヒロインの葉山煌(あき)役は、新海誠監督作品や連続テレビ小説など話題作への出演が絶えない原菜乃華さんです。
舞台となるのは、戦没者への慰霊と平和への願いが込められた長岡花火。終戦を迎えた81年前に交わされたという「ある約束」を果たすため、高校生の誠と煌が長岡を訪れ、花火が描かれた1枚の絵が過去と今をつなぐ、儚くも切ないラブストーリです。この作品で声優初挑戦となる佐藤勝利さんは、映画への思いをこう語ります。
■timelesz 佐藤勝利さん
「戦後80年に向けて作られた作品なので、台本を読みながらしっかり平和をつなげていかなきゃいけない、伝えていかなきゃいけないなと思った。」
長岡花火を舞台にしたアニメーション映画。どのように制作されているのでしょうか。『きみはな』の制作現場に潜入しました。
■岡拓哉アナウンサー
「パソコンが並んでいて、いろいろな部署がそれぞれの担当のみなさんが仕事をされているところ。」
『きみはな』のアニメーション制作を担うアンサースタジオ。登場する人物や背景などを作画し、細かな動きや表情をつけながらアニメーションにしていく、まさに映画制作の心臓部です。
■岡拓哉アナウンサー
「鈴木監督がいらっしゃいました。監督、よろしくお願いします。」
『きみはな』の監督を務める鈴木慧さん。登場人物の表情を細かくチェックしていました。
■鈴木慧監督
「微妙な差ですけど、もうちょっとまぶたの上を下げてうっとりした表情にしてほしいなど修正をお願いしている。」
例えば、映画の登場人物を描いたこの1枚。完成に近いように見えますが・・・この1枚に対して出された修正がこちら。眉の角度や目の開き方・顔の輪郭などに注文がつきました。重ねてみてもどう変化しているのか、素人では判別できないほど細かい要求です。
■鈴木慧監督
「リアル(実写)では描き切れないアニメならではの動きを生かして、よりリアルとアニメの中間地点に近づけられるか。見ている印象をどれだけストレートに楽しんでいただけるかにこだわる。」
監督のチェック後、様々な工程を経て作品へとつながっていきます。
■岡拓哉アナウンサー
「モニターを見るだけでもかなり細かい作業なのがわかる。人物も拡大したり位置を変えたりしながら、1本1本線を書き足していくそんな作業が繰り返されている。」
■アンサースタジオ(入社2年目) 田中愛子さん
「主人公の誠が上体を寝ているところから起こしていくという、足元はそんなに動きはしないけど上半身がグイって動いていくので、そこが大変。」
原画を動画にする工程を担当する入社2年目の田中愛子さん。じつは、新潟市出身で今回がアニメーターとして携わる初めての劇場作品です。
■アンサースタジオ(入社2年目) 田中愛子さん
「長生橋など出てくると仕事の合間のうれしさではある。見て上手だと思われるのではなく、キャラクターが生きていることに没頭してもらいたい。(キャラが)生きている上で何を感じているのか、想像力をかき立てるのがアニメーターの仕事だと思う。」
描かれた原画や動画は何重ものチェックを経て、1枚に仕上がります。今作では、数万枚を描いていく途方もない作業です。こうして出来上がるアニメーション映像に命を吹き込むのが、声優です。
■timelesz 佐藤勝利さん
「夏目誠というキャラクターに共感する部分がたくさんあった。温かい気持ちになったりとか、温度感みたいなものを声に乗せてしっかり映画になったときに伝わったらいいなと思った。」
声優初挑戦の佐藤さんに続いて、もう一人この映画で声優デビューの人が-
■岡拓哉アナウンサー
「勝手が違いすぎて・・・変な汗をかいてきました。」
今回、岡アナウンサーもある役で映画に参加させていただくことに。
鈴木監督や制作スタッフが見守るなか-
■岡拓哉アナウンサー
「(ガイド音声:ここに葉山煌って子来てねぇろっか?)お二人との関係性は?(ガイド音声:家族です!)そうですか、少々お待ちください。」
まだ完成前のため映像はお見せできませんが、事前に収録されたガイド音声と会話する形で声を吹き込みます。
■音響監督 高寺たけしさん
「相手がだれで何をしゃべっているのかをイメージして。どうしても台本に目が行ってしまいがちだが、画の中の先生が岡さんなので。イメージが必要な仕事。」
さて、今回 岡アナが担当する役柄が登場する場面は、長岡高校です。ヒロインの煌が、東京の高校から転校する先として劇中で描かれています。じつは、長岡高校の卒業生でもある岡アナ。今回、母校の教師役で出演します。
収録中、音響監督の高寺さんから要望が-
■音響監督 高寺たけしさん
「思ったのが、現地の方言や言葉でしゃべってもらっていいと思う。先生は地元の先生という設定なので、ほかの人は割と標準語でしゃべっているが、ニュアンスが出せるのであれば現地の言葉にしてもらった方が雰囲気が出るのではないかと。」
急きょ、標準語で書かれた台本のセリフを探り探り長岡弁に変更。
■岡拓哉アナウンサー
「お二人とはどんな関係らか・・・」
■音響監督 高寺たけしさん
「いいです、いいです。」
■岡拓哉アナウンサー
「ここには来てねぇみてぇらな~。」
■音響監督 高寺たけしさん
「あ~そんな感じ。すごい良いですね。要は生徒年代の子としゃべっているので。標準語よりその方がいいと思います。」
そのほかのセリフもすべて長岡弁に。
■岡拓哉アナウンサー
「お待たせしました~。ここにはきてねぇみてぇらな~。」
■音響監督 高寺たけしさん
「いいんじゃないですかね、いいと思います。」
■鈴木慧監督
「『そうらか~』のときだけでも、もう少し明るく言った方が・・・。」
■音響監督 高寺たけしさん
「若干笑顔と言うか、愛想よくもらっていいですか?」
約30分の収録。何とかOKをいただきました。
■鈴木慧監督
「言葉の意味を持った感情をどれだけ乗せていただけるか。画も合わせた表情だったり空気感をどれだけ作れるかを気にして作っている。」
丸3日以上かけてアフレコに挑んだ佐藤勝利さん。映画を通して、平和をつなげていきたいと語ります。
■timelesz 佐藤勝利さん
「僕が演じた誠は人と関わるのが苦手で自信が持てない高校生ですが、煌との出会いで運命が変化していきます。今年の夏は『きみはな』ぜひ劇場でご覧ください。」