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2024.04.22渡ってはいけない…でも渡ってしまう…新潟駅・新バスターミナルの悩ましさ【新潟】

渡ってはいけない…でも渡ってしまう…新潟駅・新バスターミナルの悩ましさ【新潟】
横断できないという案内板
開業したばかりの新潟駅のバスターミナルである問題が起きています。駅の南北をバスが行き来できるようになり便利になったという声もある一方、乗り場の移動に不便さを感じることもあるようです。「目の前にあるのに渡れない」。その現状を取材しました。

■岡拓哉アナ
「新潟駅のバスターミナル、まもなく開業から1カ月を迎えます。多くのバスが新潟駅の南北を行き来していますが、実はこちら側の乗り場と、反対側の乗り場を行き来するにあたって、一つ問題が生じているといいます。」

3月31日に開業した新潟駅バスターミナル。
駅の真下を通るバス専用車線を挟む形で停留所が並びます。斬新なデザインで駅前の雰囲気が一新しましたが、問題が起きています。

■岡拓哉アナ
「あ、いまひとり高齢の方が横断をしてしまっています。」
「また横断歩道のないところを渡っている人がいます。」

次々と、専用車線を横切る人たち。中には、バスを止める高齢者や、親子の姿もあります。こうした危険な横断があとを絶ちません。万代口側と南口側に横断歩道がありますが、乗り場が向かい合う約250mの区間は道路を横断できません。
しかし、「目の前にある」反対側の乗り場に渡りたい人が、思わず横断してしまっているのです。
■横断した人
「渡っちゃいけないのね…見通しがいいから渡っちゃえと思って。気を付けます。」

横断できないという案内板も設置されていますが、連日、渡る人が目立つといいます。
■新潟交通・誘導員
「私だけでも5人~10人くらい見るのでその倍くらいはいるかも。お急ぎの方はどうしてもわたってしまうことがある…渡りたい気持ちがなくなるように高いバリケードを作ればと同僚で話をしている。」

反対側の乗り場に移動するには、横断歩道まで歩くか、駅の2階を渡らなくてはいけません。

■岡拓哉アナ
「実際に反対側に行くにはどのくらい時間がかかるのか…新潟駅前・万代口を通るパターンで検証します。行きましょう」

ターミナルをグルっと一周。横断歩道を渡って到着すると3分35秒かかりました。駅の2階を通った場合も約1分30秒かかりました。安全第一とはいえ、戸惑いの声もあがります。

■バス利用者
「またいったん駅の上に上がらないと。あとは向こうの横断歩道まで行かないと…それがちょっとね。」
「そっちに行きたいんだけどちょっと不便ですよね。まっすぐ行ける道があればいいのに。それが不便ですよね。目の前に見えているのに。」

この件について新潟市の中原市長は先週の会見で言及しました。
■中原市長
「渡りたい人がいることは我々も想定している。協議の結果、横断歩道の設置は困難であると。市民の皆さんからはご理解をいただきたい。」

新潟市は事故を防止するための方法を広く検討したいとしています。
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