2025.05.22農家のコスト軽減へ!新たなコメ作りはじまる、小泉新農水大臣 備蓄米「需要があれば無制限に出す」【新潟
上空から直接種をまく『直播(ちょくは)』時間とコスト削減に
小泉新農林水産大臣は備蓄米の入札をいったん中止し、随意契約での対応策を早急にまとめると発表しました。コメの価格高騰が続く中、県内の田んぼでは農家のコスト軽減につながる新たなコメ作りが始まりました。
上越市の田んぼに用意されたのは〝ドローン〟。上空から直接種をまく『直播(ちょくは)』による実証実験が行われました。品種は、茎が倒れにくい「にじのきらめき」です。
直播は、育苗にかかる施設が必要なく時間とコスト削減につながります。苗を植える田んぼと収穫期が異なるため、作業を分散できるといいます。約70haの田んぼでコメを栽培する高野生産組合では、4年前から播種作業にドローンを導入しました。
■高野生産組合 小林昌宏営農統括部長
「田植えとか全く労働時間・労働コスト、全体的な経費の面でも少なく抑えられる。湛水直播(たんすいちょくは)をどんどん取り入れていきたい。本格的に作業を進めているというような状況。」
■上越市農林水産部農政課 古川学副課長
「若手の農業者にとってはメリットのある魅力的だと思っている。生産者も減ってきている現状もある。“スマート農業”を普及していければ。」
試行錯誤が続く〝コメ作り〟。コメの価格高騰が依然続く中、小泉農水大臣は備蓄米の入札をいったん中止し、特定の事業者に売り出す随意契約での対応策を早急にまとめると発表しました。
■小泉進次郎農林水産大臣
「(石破総理から)随意契約を活用した備蓄米の売り渡しを検討するよう指示があった。」
また、7月まで毎月10万tとしていた備蓄米の放出量については、「需要があれば無制限に出す」考えを示しました。