2026.08.28400年続いた「北五百川の棚田」最後の収穫へ、野生動物による食害で身を引く決意【新潟・三条市】
今年もすでに300kgほど食い荒らされ・・・
三条市の『北五百川(きたいもがわ)の棚田』は、収穫のときを迎えて黄金色に色づいています。農家は今年限りで大部分の作付けを終える予定で、稲穂が揺れる光景は見納めとなります。
標高1293mの粟ヶ岳のなだらかな斜面に広がる『北五百川の棚田』。400年ほど続いているとされ、農林水産省の『日本の棚田百選』にも選ばれています。
■佐野誠五さん
「さみしいですね。長くやっていただけあって、さみしい。」
50年ほど前から棚田を守ってきた佐野誠五さん(77)。
■佐野誠五さん
「やっぱり人が来て『いいところだ』と言われると、自分はじっくり眺めると確かにいいところだなと。」
棚田の6割に及ぶ90aほどでコシヒカリを栽培してきましたが、今年限りでほとんどの田んぼでのコメ作りをやめます。
■佐野誠五さん
「最近、イノシシと猿が出てきてコメを食べるようになったら、お客さんに予約した量がとれなくなって、もう無理だなと思って。」
サルやイノシシによる食害で、2025年は15万円ほどの損害がでました。今年もすでに300kgほど食い荒らされていて、これがコメ作りから身を引く決意を促しました。
■佐野誠五さん
「自分自身はもう少しやりたいという気持ちはあったけど、最後はこういう形でやめるのも仕方ないかなというか。自分では納得しています。」
400年間、実りの秋に黄金色の穂を揺らしてきた棚田も見納め。最後の稲刈りが本格的に始まります。