2025.04.22“つらさ”共有を…「生理痛の痛み」特殊な機械で男性社員が体験・理解を【新潟】
生理痛VR体験装置「ピリオノイド」
女性の“痛み”への理解を進める取り組みです。三条市に本社を置く建設会社が、多くの女性が悩まされる『生理痛のつらさ』を特殊な機械を使って男性も体験する研修を開きました。
小柳建設が開催した生理痛体験研修会。参加者の中心は、もちろん男性社員です。女性特有の健康課題を、男性も「自分ごと」としてとらえてほしいと今年から体験型の研修を導入しました。
生理痛とは、女性が生理の際に子宮が収縮するために起こる下腹部や腰の痛みのことです。体験会では、この痛みを電気刺激で疑似体験できる専用機器を使用。下腹部にパッドを貼り、4段階の強さで生理痛を体験します。
■柿木哲哉記者
「あ、下腹部を締め付けられるような痛み、座ってられない、足の方にもしびれが。やばい。」
体験した男性社員も、苦しい表情を浮かべていました。
■体験中の社員
「女性の方は、生理痛が月に1回あると思うんですけど・・痛てて・・大変だと思った。」
■社員
「生理痛くらいで何を悩んでるという偏見・気持ちがあったが、体験で女性が働きやすい職場づくりに共感する気持ちが強くなった。」
■社員
「(生理痛は痛みのほかに)倦怠感や頭痛があったりする。痛みだけではないということを聞いてもらえたのでよかった。」
2024年に公表された『男女共同参画白書』によりますと、月経の不調で「生活に支障がある」と回答した女性は8割を超えています。
■小柳建設総務部 月岡良一部長
「研修の機会やその提供が改めて大切だなと感じました。思いやり・相互理解が進む会社にしていきたい。」
小柳建設の担当者は、月に1度の所属長との面談などを通して「社員が相談しやすい職場を作っていきたい」と話しています。