• 現在のお知らせはありません。

2025年05月09日(金)本日の番組表

UXニュースNEWS

2025.05.07【特集|夏に迫る参院選】三つ巴の激戦へ 大型連休に前哨戦!各党の思惑と訴えは?【新潟】

【特集|夏に迫る参院選】三つ巴の激戦へ 大型連休に前哨戦!各党の思惑と訴えは?【新潟】
夏に迫る参院選 三つ巴の激戦へ
この夏の参院選、新潟選挙区は改選数が“1”の「1人区」で、立憲民主党現職の打越さく良さん、自民党新人の中村真衣さん、参政党新人の平井恵里子さんの3人が立候補を表明。激戦が予想されるなか、大型連休中も県内各地に繰り出し、前哨戦の様相を呈しました。現時点の構図をお伝えします。

大型連休序盤の4月29日。
街宣車が新潟市中央区の住宅街を回っていました。

■立憲・現 打越さく良参院議員
「参議院議員の打越さく良でございます。本日は西村智奈美衆議院議員同乗のもと、ごあいさつに伺っています。」

立憲民主党の現職・打越さく良さん。この地を地盤とする西村智奈美衆議院議員と二人三脚で支持を訴えます。立憲は2024年10月の衆院選で、県内5選挙区をすべて制しました。自公過半数割れに追い込んだ、衆院選の成果をアピールします。

■立憲・現 打越さく良参院議員
「いったんは財務大臣と厚労大臣で決めた(高額療養費)自己負担上限額の引き上げについて、みなさまの声とともにしっかりと衆参連携して押しとどめることができた。いくら声を上げても、数の力で自民党は押し切ったはずです。」

6年前、無所属で立候補した打越さんは、立憲・国民・共産・社民の推薦を受ける「野党統一候補」として自民党現職を破りました。その後、立憲入り。今回は現職として迎え撃つ側に回ります。

■立憲・現 打越さく良参院議員
「物価高、本当に生活が厳しいという声に対して、寄り添う政治はどちらかということは訴えていきたい。」

4月20日に開かれた選挙対策本部の発足式。

■立憲 県連代表 西村智奈美衆院議員
「ここ(新潟選挙区)は、どうしても落とすことのできない選挙区。1人区の趨勢(すうせい)が、全国の参院選の全体を決めると言っても過言ではない。」

新潟のように改選数1の「1人区」は、全国で32選挙区あります。再選のカギは、前回と同様『野党共闘』の構図を作れるかどうか。ただこの日、国民民主党の姿はありませんでした。2024年の衆院選で躍進し存在感を増す国民は、3月中旬に県連大会を開きました。

玉木雄一郎代表に新潟選挙区の対応を問うとー

■国民 玉木雄一郎代表
「打越さん、立憲民主党の候補予定者に対して、どう取り組むかについては未定。政党間の話は、本部でどうするか決めていくことになる。」

県連大会では、「共産党を含む連携には決して加わらない」との方針を決定。共産党が打越さんを『自主支援』する方針を取るなか、打越さんがどの程度国民から支援を受けられるかは不透明です。

5月5日。
打越さんの姿は、新潟市西区の田んぼにありました。農家の現状を知ることが目的といい、手植えに挑戦します。

■立憲・現 打越さく良参院議員
「結構いい感じに進んでませんか。めちゃくちゃ大変ですよね。しっかり支えなくてはと思いました。」

旧民主党政権が実施した『農業者戸別所得補償制度』の復活に言及。政権を担う能力をアピールします。

■立憲・現 打越さく良参院議員
「農地に着目した直接払い制度ということで、新たに農業生産者の方たちの所得をしっかり安定させていく。食料安全保障という観点からもしっかり支えていく。それが国民のためであるということを訴えていきたい。」


打越さんに挑むのは、2024年公募で選ばれた自民党の新人・中村真衣さんです。
この日は、SNS用の動画撮影班を引き連れ、食器などを製造する三条市のメーカーを訪ねました。撮影する動画は約20本。事業者や子育て世代・大学生らと対話し、県内の課題を学ぶという趣旨です。

■自民・新 中村真衣氏
「自分でこういうことをやってこなかったので動画がどう影響するかわからないが、いまは高齢者とのかかわりが多いが若者・子どもたちの声も聞きたい。」

きっかけは3月。この日、自民党本部から木原誠二選挙対策委員長が訪問。参院選に向け、作戦会議を開きました。

■自民党 木原誠二選対委員長
「中村さんは非常にいい候補者なので、激励にお邪魔した。」

会議では、SNSをフル活用する方針を確認。『議席奪還へ』オリンピック銀メダリストの知名度を生かし、無党派層や若年層・女性からの支持を訴える作戦です。
GWも後半に入った4日。中村さんは新潟市中心部で幅広く支持を訴えました。

■自民・新 中村真衣氏
「女性のひとりとしても女性の声、スポーツを通して健全な育成にかかわってきたひとりとして、子供たちの声・若者の声もしっかり国に届けて形にしていきたい。」

連休ということもあり、多くの人が集まったイベント会場で自身を売り込みます。

■通行人
「私、長岡なので応援しています。」
■通行人
「メダリストだよ、メダリスト!」
■自民・新 中村真衣氏
「もう昔ですよ。」

「1人でも多くの人の話を聞きたい」と繰り返し強調する中村さん。直撃する〝物価高〟を心配する声が多いといいます。

■自民・新 中村真衣氏
「まずは、身近なガソリン税もしっかり見直さないといけない部分。新潟県はコメの産地なので、コメの値段も国として考えていかないといけない。」

一方、打越さんと同じく『不安要素』も。
2024年12月、県議団へあいさつに訪れた中村さんに厳しい指導が-

■自民党 石井修県議
「心して臨んでください。これから政治の勉強をするんでしょうけれども、県議会に(自民県議が)32人いますが全部ベテランなのでよく習った方がいいと思いますよ。誰のために何のために政治をやるか、これが基本ですから。」

重鎮の石井修県議団長です。2024年の公募で、中村さんに敗れた佐藤信秋参議院議員を推していました。県連内に残る『しこり』を解消できるかどうかが問われています。政権の支持率が上向かないなか、街頭演説では「逆風が吹き荒れている」と語る場面も。県連幹部は「知名度に頼らず、県民に響く政策を練らないといけない」と言います。

■自民・新 中村真衣氏
「自民党も変わらないといけないし、改革・変化のチャンスと思っている。新しい風・若い風を吹かせることができれば。」


立憲と自民による事実上の一騎打ちの構図に乗り込んできたのが、参政党の平井恵里子さんです。
5日、県内外の地方議員とともに、生まれ育った新発田市の街頭に立ち訴えました。

■参政・新 平井恵里子氏
「参政党を知っていただきたい。お金はないが、バックがないことの最大のメリットは、おかしいと思ったことをおかしいと言えるところ。」

今も生命保険会社で勤務する傍ら、母親として2人の子どもを育ててきた平井さん。休日が活動の中心のため、日々県内の党員などがボランティアで活動を後押ししています。

■参政・新 平井恵里子氏
「1円のお金ももらわないでやっている。私はそれを代表として伝えきる。100%でやっていきたい。」

〝物価高〟を最大の課題に位置付け、消費税の廃止や15歳までの子ども1人につき毎月10万円の支給を重点政策に掲げます。

■参政・新 平井恵里子氏
「財布に入るお金を増やさないと結婚しようなんて思えない。誰かを幸せにするときに、お金がなかったら自信ないですよね。」

『選択的夫婦別姓制度』には反対姿勢を示すなど他党との違いを打ち出し、「議席を増やすことが第一優先」と語ります。2024年の衆院選で3議席を獲得した参政党。参院選は比例票掘り起こしのため、新潟選挙区での擁立を決めました。
2月に来県した神谷宗幣代表に、その理由を聞くとー

■参政党 神谷宗幣代表
「新潟は自民党がそんなに強くないんです。政権与党に対して、肯定的に思っていない人が多いはずです。その受け皿が、いまは野党第一党の立憲民主党などにいっている。十分に票が取れる可能性があるエリアだと思っている。」

唯一の議席をどの政党が取るのか。戦いの火ぶたは、すでに切られています。
ページのトップへ