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2025年06月21日(土)本日の番組表

2022/08/08

つらい結果になってしまった。
高校生右腕ナンバーワンの評価、
チーム目標の全国制覇、
監督の甲子園1勝、
県勢5年ぶりの勝利まで
負わされた重圧は、
戦いに挑む当事者以外に
わかろうはずもない。
無論、1回戦で負けることなど
微塵も考えてはいなかったはず。

初回の先制点が
文理に入っていたなら、
全く逆になっていたかも
しれないが、2点の先制点が、
文理から 無心で戦う という
甲子園で1番大切な心構えを
奪ってしまったように見えた。 

こうしなくてはいけない
何とかしなくてはいけない
自分がやらなくては

焦りは、心と身体から
集中と柔らかな動きを
奪っていく。

トーナメントで戦う高校野球は、
非情である。
もう一度やらせてはくれない。

だからこその高校野球。

選手の皆さん!
野球も人生もこれから!

あの暑い夏の
敗戦があってこその人生。

そう言えるような人生に!

心から応援しています。

鈴木監督
本当にお疲れさまでした。
もうじき秋の北信越です。
新潟開催です。
選抜への道が待っています。
選抜での大暴れを
心の底から期待しています。
頑張りましょう。
ありがとうございました。


2022/07/29

長く苦しい戦いは
文理の勝利という形で決着した。
どちらのチームにも
勝利の女神がほほ笑むことなく、
いつ果てるか
誰もがわからないまま、
回を重ねていった本物の投手戦。
本当に紙一重の差で、
文理が勝利をもぎ取った。
文理高校の皆さん
本当におめでとう。

敗れはしたが、帝京の戦いぶりは
見事というしかない。
夏の戦いに向けた
投打の仕上げ方は完ぺき
といってもよいほどだった。
茨木君の
チェンジアップの完成度や、
それを生かす配球は、
本県高校野球界が学ぶべき
道しるべとなるものだ。
もちろん、
その卓越したスタミナは、
日ごろの鍛錬の
たまものに他ならない。

攻撃では、足を絡め、
必要とあれば投手であっても
機を逃さず盗塁し、
相手バッテリーの
焦りを引き出した。
もう少しだけ前の肩の開きを抑え
踏み込んで
変化球に対応ができたなら、
満点だったと思う。

敗戦の後、芝草監督の弁は、
生真面目で、謙虚。
その人柄をもってすれば、
必ずや次のチャンスが
巡ってくるだろう。
私も幾度となく挑戦した7年目に
ようやく甲子園への切符を
掴むことができた。
恥ずかしい話だが、
あまりの悔しさで
夏の大会直後に発熱し
寝込んだこともあった。

芝草監督

私のように
歳を取ったらわかります。
最初の甲子園を
目指していた日々が、
悔しさも含め
最高に楽しかったと。
頑張ってください!


2022/07/27

明日は決勝
新潟の大会史上
今まで経験したことがないほどの
好投手同士の対戦となる。
ストレートの速さばかりに
気を取られがちだが、
好投手の要素の一つに過ぎない。
要素の中でも
忘れられがちなのは、
スタミナだと思う。
スタミナにもいくつかある。

まずは昨日の疲れが、
中1日の休養で
いかに抜けているか?のスタミナ
全身の疲れだけでなく、
握力を含めた、
指先の疲れも問題だ。
かつて監督時代、この指先の
スタミナづくりのために、
投手諸君に課した
メニューがあって、
毎晩、利き手の平の中に
1枚の新聞紙を
ぐしゃぐしゃに丸めては、
また次の新聞紙を丸めることを
5本の指を総動員して
繰り返させた。
来る日も来る日も
それを繰り返し、
指先のスタミナと
指先の巧緻性を
高めることを頑張った。
やがて寮には丸めた新聞紙が
大量に山積みとなった。

勝負のスタミナも大切な要素
決勝戦は必ず9イニングあり、
コールドはない。
劣勢な序盤戦であっても
十分挽回するイニングが
残っているのだ。
心身の疲労から、
あきらめの心が芽生えてくる。
その時は、
出ているメンバー以外の選手の
懸命な後押しが必要となる。
勝負のスタミナが
切れないためには、
全員野球が必要だ。

どうか両校とも
最後の最後まで勝利を信じて
甲子園行きの切符を
つかみ取ってほしい。
好ゲームを
心から期待しています。


2022/07/24

準々決勝の4試合の激戦は、
新潟市の私学二校と
長岡市の私学二校の勝利となり、
同じ市内同士の準決勝となる。

全力を出し切れた。
悔いはない。

試合後の球場周りで
そんな声が聞こえてきた。

準々決勝で負けた選手たちの中で、
本当にそう思ってグラウンドを去っていった選手は、
いったい何人いるのだろうか?

本当は心の底から悔しいはず。
眠れないほどに。

大声で叫び、
のたうち回るほどの悔しさが
人生には必要なんであって、
負けて悔いなしなんて思ってほしくない。

勝ち上がりの中で、
学びだけが増していくのではなく、
勝ち上がりの中で、
悔しさも、また大きくなっていく。

その悔しさが、
下級生に、
ユニフォームに、
そして来年に染みていく。

染みて、染みて、染みた果てに
必ずやチームは成長を遂げるのだ。

その悔しさが、
練習をより充実したものとし、
不屈の闘志を
チームに授けてくれるのだと思っている。

市内校同士の試合は
生き残りをかけて
熾烈な戦いとなるだろう。
ここまで来たら、
もう弱気な自分とは決別しよう。
結果はおのずとついてくるはず。


2022/07/21

いよいよベスト8の戦いが始まる。
武士の戦いには、大義が必要とされた。
甲子園を目指す戦いにも、
その年、その年に、
それぞれのチームの大義名分が
大きな力となるように思えてならない。
大義名分とは、
『行動のよりどころとなる正当な理由』のことだが、
高校野球であれば、
今年どうしても甲子園にコマを進めたい訳、
ということになる。
『初出場を目指す』
立派な大義名分ではあるが、
考えてみると、
自分が監督として甲子園に行くことができた年は、
二回目の甲子園の
『どうしても1勝をもぎ取って新潟に帰る』から
『一日でも長くこの選手たちと野球を』の
最後の甲子園まで、
目標というよりももっと強い、
心情的なものを含めた信念のようなものが
よりどころとなっていた。

文理高校の『甲子園の忘れ物を取りに行く』
今回の大会を阻む各高校の大義名分は、何だろうか?

それこそが、それぞれのチームの
今年にかける原動力に他ならない。

正々堂々と、最善を尽くして、
最後の最後まであきらめることなく戦い抜くことを、
心から願ってやまない。


2022/07/18

大会期間中だけど、試合のない今日。
家内と見たいと思っていた
映画『峠~最後の侍~』を見てきた。

現役の高校野球監督時代、
映画を二人で見に行ったことなどあっただろうか?
高校の監督時代に比べれば、
ずいぶんと時間に余裕が生まれたが、
大学でも監督として8年、
休みにはゴルフだ、スキーだと、
やはり一緒に過ごす時間はあまり増えやしなかった。

総監督となった2年前から、
少しずつではあるが罪滅ぼしのように、
サイクリングや、小旅行などに出かけるようにはなったが、
高校野球の季節になれば、
また頭の中は野球でいっぱいになる。
生まれ故郷の侍の映画で
罪滅ぼしができるとは思ってはいなかったが、
継之助の妻 すが に、
姑がかけた言葉で少し救われた気がした。
「夫婦の幸せというのは、
互いの顔を見つめあって生きていくことじゃあないんだねぇ。
互いに同じ方向を向いて生きていくことなんだねぇ。」

暗い館内だけど横を向く勇気は出なかった。


2022/07/15

1・2回戦が終わった。
ここまで見て、どうしても言いたいことがある。
スライダーが、
変化球の中で最も投球頻度が高くなって、
もう何年になるだろうか?
ストレートを見せ球として使い、
スライダーでカウントを整え、
ストライクからボールになるスライダーで凡打を誘う。

私が高校野球監督になって数年後、
平成5年の甲子園大会出場のエースは、
このスライダーを武器として出場を決めた。
カーブから、スライダーへと
その後全国的にも、
主たる変化球は変化していった。

残念なことに、いまだに、
このスライダーを狙って打ちに行くチーム、
選手が少ないように思えるのだ。

漠然と真ん中付近のストレートを待ち、
おめおめとストライクカウントを献上、
追い込まれて、きわどいコースを当てに行く。
当てに行った打球は、威力なく、
併殺打となりやすい。

カウントを整えるスライダーは
いかにして打つのか?

右打者は、しっかりとボールをひきつけ、
『センターに引っ張る感覚』で踏み込んで打つ。
外角だからと言って流し打つ感覚では、
ファールになるか、空振りとなることが多い。
左打者は、十分に引き付けて、
『センターに流し打つ感覚』で、
脇を十分に閉めて打つ。
内角だからと引っ張ると
ぼてぼてのゴロになることが多い。

左投手のスライダーの対応は
この逆となる。

甲子園での試合、
大学野球、社会人野球と
レベルが高くなればなるほど、
甘いスライダーは痛打されることとなる。

3回戦以降の各チームの
変化球に対する対応に期待している。


2022/07/11

新発田農業高校 野球部監督 皆川浩一

千葉県の私学
西武台千葉高等学校で定年までの長きに渡り
采配を振るい続けた。

定年後はどうするのだろう?

彼の情熱は尽きることはなかった。

出身校の危機を彼の情熱が払いのける。

皆川監督初の夏の大会
下越の強豪新発田高校との一戦は、
手に汗握る接戦となる。
4対2と球運つたなく負けはしたが、
たった3カ月でこんなに強くするとは…!

やはり高校野球は、
監督の情熱に優るものはない。
この情熱が学校を、OBを、
地域の人達をも動かしていく。

これからの公立高校の強化の道筋を
彼が示しているのかもしれない。

芝農と皆川監督から
目を離すことはできない!


2022/07/09

灼熱の太陽がじりじりと肌を焼く。
容赦ない暑さの中で、
3年ぶりの開会式は始まった。

チーム数は71と
最高108チームに比べると、
30チーム以上の減少なのだが、
そんな減少をみじんも感じさせない
凛とした臨場感、
選手とともに暑さを味わうかのように
ヒナタをものともしない
保護者の最高にあたたかな手拍子と拍手。

『素晴しい!』

3年ぶりの開会式に心震えた。

結果としては、甲子園大会の予選とはなるが、
あくまでこの大会の名前は
全国高等学校野球選手権大会 新潟大会 である。
新潟予選ではない。
おらが町の普通の高校生たちの
技術的には未熟な野球の大会に、
なぜこんなに多くの人たちを
ひきつける力があるのだろうか?
新潟県の高校野球の歴史とともに
はぐくまれた伝統のなせる力なのか?

開幕ゲームは
そんな新潟の高校野球ファンの心を
鷲掴みするようなゲームとなった。
見附高校12名の選手の皆さん おめでとう!
初球から思いっきり振りきれるバッティング
果敢に次の塁を狙う走塁
ピンチに声を掛け合いながら切り抜ける団結力
見ている人に勇気を与える戦いぶりでした。

対戦相手の連合チーム 正徳館・栃尾も
シートノックの出来とは
比べられないほど守備で頑張り、
連合の不利を払うように
味方の攻撃時には大きな声で鼓舞していた。

自分に負けない
最後まで戦い抜く

両軍の戦いぶりに
胸が熱くなったのは私だけではないはず

新潟大会の幕が上がった!


2022/07/06

水島新司さんが亡くなられた。
本年1月、寒い冬の朝、突然の知らせであった。

昨年の暮れ、東京に行った折、
虫の知らせではないだろうが、
四谷3丁目にある居酒屋「あぶさん』を訪ね、
懇意にしている店のオーナーに
最近の先生の様子をうかがいに行ったばかりだった。

ドカベンは、昭和47年、
ちょうど私が高校野球を始めた1年生の時に連載が始まり、
毎週発売を楽しみにしながら大きな影響を受けてきた。

どんな影響を受けてきたかと聞かれ、
監督になったころは、
全国制覇をした強豪校としてのあこがれと、
理解することが難しいルールを教えてくれる
バイブルのような存在と答えてきた。

お亡くなりになられて、同じ質問を受けたとき、
受けてきた影響は自分の中で変化し、
読み返すほどに
自分の理想とする野球部の在り方を
変えてくれたことを、思い知らされた。

連載が始まったころの高校野球部の世界は、
強いチームと言えば、統制が取れ、
監督の指示には絶対服従、
『はい!』と『いいえ!』以外の言葉は無用、
どんな不条理も耐えることが勝利の方程式とされていた。
今やっている練習が、
チームにとって必要かどうかは二の次、
言われたことをやりきることだけがすべてだった。

そんな時代に、個性豊かな、
いや強烈な個性の部員たちが、
互いの良いところを生かしながら連帯しぶつかり合う。
そして、自らの手で工夫した練習を積み重ねていく。
小柄に描かれた監督は、静かに部員全体を包み込み、
大切な場面で最小限のアドバイスをする。
いつの間にか理想のチーム像となっていたことに気づいた。
心のどこかでそんなチームを渇望しながら、
『漫画の世界は架空の世界 現実は厳しい!』
と思っていたのだ。

水島先生は
今の時代の到来を予知していたのだろうか?
今の時代の野球部の在り方が、
凝縮した形であらわされていたように思えてならない。
ますます進む野球人口の減少の中、
一人一人の個性を生かしたチーム作りは必然となってきた。
コンプライアンスの問題や、
スポーツマンシップ、ハラスメント、
そして、ダイバシティへの配慮。
こうしたことも踏まえた指導の現場は、
今後の野球界全体の生き残りをも
決めかねないと思っている。

酔った勢いで、
古町のドカベンの像の頭をさすりながら、
『うちのチームに移籍して甲子園連れてってくれ!』
若き日が懐かしい。


2022/07/02

自らも高校野球選手だった父親は、
息子のプレーにはどうしても厳しくなる。
例え、まわりの親たちから
息子のプレーを褒めてもらえても、である。

元球児の父にとっては、息子は、
なんとなくライバル なのではないだろうか?

夜、冷たいビールで喉を潤しながら
今日の試合の評論とアドバイスが始まる。
聞いてないふりをしながら、
面倒くさそうに、視線を合わせずに
「今度は頑張るから」と吐き捨てる。
息子にとっても父親はライバルなのだ。

野球とは無縁の青春を過ごしてきた父親にとっても、
似たようなライバル関係にあるのではないだろうか?

でも、3年生最後の夏の大会を迎えると、
戦う息子は父親にとって、
かけがえのない自らの分身となり、
全身全霊すべてをかけて応援に徹する。
高校野球最後の夏の大会が、
その後の人生にとって
極めて大切であることを知っているから、
そして、できることなら夢を叶えて欲しいから…。

大会の後の保護者会では、
父親に感謝の言葉を述べることはできても、
面と向かって ありがとう は言えないかもしれない。
でも、やがてはオヤジと呼べる日が来て、
ライバルは最高の飲み友達となることだろう。

さぁ息子よ!
最後の最後まで全力で戦い抜こう!
自らとの戦いの勝利者となるのだ。


2022/06/27

久方ぶりにあった大学時代の友人。
お寺の住職であるこの友人には
何かと刺激を受けている。

『食事とはなにを頂いているか?佐藤わかるか?
無論、食材の命を頂いているのだが、それだけではない。
作り手の命の時間も頂いている。
あと何年生きるかわからないが、
三度三度の食事を自分の生きる時間を削って作ってくれる、
その命がけの作り手の時間も頂いているんだ。』

なるほどと心底思った。

高校野球の現場で、食トレと称して
栄養学に基づいた高カロリーな食事が
もてはやされて久しい。
そんな科学的な根拠に基づく食事よりも、
もっともっと大切な、勝ちに繋がる食事学は、
「いただきます」の心の指導にあると思うのである。

命がけで作ってくれた食事で
夏の本番を迎える球児たちが全力で戦う姿を、
母たちは両手を合わせ祈りながら見つめる。
いや、緊迫した場面では見つめることさえできず、
下を向いて祈るばかりだ。

やがて戦いは終わり、母のもとに戦士は帰ってくる。
ありがとう!
やっとこさ言えた一言が、
命を削ってきた苦労を癒していくことだろう。

そしてその後、数年で
『おふくろ』
と呼べるようになるのだ。


2022/06/24

第104回全国高校野球選手権大会。
6月23日の抽選会を経て、開会式、
そして1回戦へと着実に時間は進んでいく。

時の前進だけでなく、
今年の大会は開会式も
準決勝からの鳴り物の応援も可能となり、
着実に昨年の大会より前進した大会となる。

新型コロナの感染拡大以前に
戻ろうとするのではなく、
今の状況を踏まえたうえで、
その地点からの前進ととらえることは、
先の読めないこれからの社会を
しなやかに生きていく上で
極めて重要なことだと思っている。

以前、監督をしていた
新潟明訓高校野球部の部訓の一つに
『前進』がある。

『前進』  立ち止まらず、振り向かず、
常に大いなる希望を持って前進しよう。

初出場の甲子園
甲子園の初勝利
いや、この仲間で努力したチームの初勝利
いや、公式戦での初ヒット

前進する選手諸君に最大限の賛美を送る夏が来た。


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