2025.04.22軍記「平家物語」全200句を琵琶の演奏とともに〝通し語り〟終える【新潟】
200句を通して語った人は4人目
鎌倉時代に成立したとされる軍記『平家物語』。全200句にわたる壮大な物語を、新潟大学の教授が琵琶の演奏とともに1年半かけて語り終えました。
琵琶の音とともに語られるのは、平家一族の栄枯盛衰を描いた『平家物語』です。新潟大学人文学部教授で前田流・平家琵琶の語りを受け継ぐ高橋秀樹さんは、2023年11月から新潟市中央区の勝楽寺で全200句を順番に語る〝通し語り〟を続けてきました。
先週、60回目の鑑賞会ですべての句を語り終えました。
■新潟大学教授 高橋秀樹さん
「聞いてくださる方が喜んでくれるのが励みになって、ここまで来ることができた。聞いてくださった方に対する感謝の気持ちでいっぱい。」
800年以上受け継がれてきた平家琵琶ですが、伝承者の数は減少しており90年代以降、200句を通して語った人は4人目です。
■新潟大学教授 高橋秀樹さん
「絶えることなくつなぐことができたのが、私の中で大きなこと。誰かがまたこれをつないで続いてくれる人がいれば幸せ。」
5月以降も鑑賞会は行われ、高橋さんは平家琵琶の魅力を伝える活動をしていくという事です。