2025.03.31「西堀ローサ」まもなく営業終了…48年の歴史に幕【新潟】
48年の歴史に幕「西堀ローサ」
まもなく、48年の歴史に幕を閉じます。新潟市の地下商店街〝西堀ローサ〟が3月31日で営業を終了します。店をたたむ決断をした婦人服店の営業最終日に密着しました。
西堀ローサ内にある婦人服店『とうりゃんせ』。
3月31日で店を閉じます。婦人服を中心に、アウトレットから普段着まで取り揃える『とうりゃんせ』。9年前にJR新潟駅に店を構えましたが、駅のリニューアルに伴って6年前に西堀ローサに移転してきました。移転直後は売上が激減したといいます。
■とうりゃんせ 大波愛子店長
「固定客なしのところから始まって、やっとここ1~2年で固定客もついてきてくれて。」
売上が徐々に上がり始めた矢先、西堀ローサが営業終了に。
店を経営する会社は閉店することを決めました。
■とうりゃんせ 大波愛子店長
「お客様にも申し訳ないし、会えなくなるのも残念だし、そういうところでは寂しい。」
1976年に開業した〝西堀ローサ〟。ピーク時の売上は、年間50億円に達しました。新潟市はこれまで、貸付金やエレベーターの設置などに合計53億円を支援してきました。しかし、時代の流れとともに客足は離れていき、3月31日で48年の歴史に幕を閉じます。
西堀ローサの最終日、様々な思い出を持った人が訪れました。
■訪れた人
「3回くらい。(西堀ローサに)来たことあります。」
「もっとにぎやかなときに来られればよかったけどね。最後だから『おばあちゃん行こう』って言ったんだよね。」
最後に買ったのは、キーホルダーです。
■店員さん
「最後だから安くしてあるからね。」
こちらの女性は37年前、西堀ローサ内の飲食店に勤務していました。
■37年前に西堀ローサで勤務
「もう(今と昔は)雲泥の差ですよ。昔は肩がぶつかるくらい人がいっぱいいた。寂しいでしょうね。昔ながらの店がだんだんなくなってくる。」
『とうりゃんせ』の常連客も次々にやってきました。
■常連客
「これしゃれているよね、なんでもあちこち買ってしまう。
■常連客
「愛想がよくて新潟弁が出て安心する。寂しいです。」
このあと午後7時に〝西堀ローサ〟は、営業終了の瞬間を迎えます。