2025.04.07【柏崎刈羽原発】「県民の意見はグラデーション、多様」再稼働めぐり花角知事 県民投票条例に“慎重意見”【新潟】
花角知事「二者択一では県民の意見を把握できない」
柏崎刈羽原発の再稼働をめぐる県民投票に対し、花角知事が慎重な考えを県議会に伝えました。住民団体が直接請求した条例案について、花角知事は「二者択一では県民の意見を把握できない」との〝意見〟を盛り込み、来週の臨時県議会に提出する見通しです。
焦点となっていた花角知事の〝意見〟。
7日、県の担当者が県議会の各会派に説明しました。
UXが入手した〝意見〟の全文によると、花角知事は賛否は明確に示さないものの「再稼働の是非は地域経済や地球温暖化対策などに関わる複雑な問題」と指摘。県民から「条件付きの賛成」や「県議会で結論を出すべき」などの意見もあるとした上で、「賛成・反対の二者択一の選択では県民の多様な意見を把握できない」と、県民投票に慎重な考えを示しました。
知事の態度が明らかになったことから、臨時県議会での議論にどのような影響を及ぼすか注目されます。
これまで賛否を保留していた最大会派の自民党は-
■自民党県連 岩村良一幹事長
「設置済みの施設(原発)の再稼働について、“国策”という話もある。国のエネルギー計画もあるだろう。これから設置するものの立地を『どう思うか』とは違う。」
党内の賛否はこれから集約しますが、花角知事と同様に慎重な考えを示しました。
一方、野党系会派は花角知事の〝意見〟に反発しました。
■リベラル新潟 小泉勝県議
「〇×の県民投票をすることには(知事は)否定的なんだろう。県民の信を問うという話なので、そのうちの一つのツールとしては県民投票が有効だろう。」
政府や東電が再稼働を求めるなか、県内でも様々な声がある『柏崎刈羽原発の再稼働』。花角知事は先週の記者会見で、次のように述べていました。
■花角英世知事
「(条例案は)○×なのでそれも声であるとも言えるが、得られる情報としてどうなのだというところは、まさに考えどころ。」
そして、7日記者団から〝意見〟の内容について問われるとー
■花角英世知事
「おそらく条件付きとか『ここが気になる』とか、県民の意見はかなりグラデーション、多様だと思う。それが〇×だけでは得られる情報が少ない。」
知事の〝意見〟は7日、正式に発表される予定です。
この〝意見〟を盛り込んで提出される県民投票条例案は、来週16日に開会する臨時県議会で審議され、18日に採決されます。