2025.04.30下山中の山岳事故は登りの倍近く 消防と警察が登山者救助の訓練実施【新潟】
消防と警察が登山者救助の訓練実施
山の事故が増えるシーズンです。新潟市西蒲区の角田山で、消防と警察がケガをした登山者を救助する訓練を実施しました。
「指揮隊は情報収集!活動開始!」
訓練には約20人が参加。下山中に足にケガをして歩けなくなった登山者の救助を想定しました。要救助者の発見すると「大丈夫ですか」と声をかけます。
救助隊や救急隊・警察がチームをつくり、要救助者を担架で運ぶ流れやケガの程度などの情報を共有する手順を確認しました。
■隊員
「今お困りのことはなんですか?左足をひねってくじいたんですね。」
足場の悪い場所や斜面では、要救助者が担架から落ちないようにロープをつないで搬送します。
■隊員
「締め付けよし!1・2・3」
過去5年間に新潟市西蒲消防署の管内で発生した山岳事故は27件。その半数近くの16件が、登山客が多い4月から8月に起きています。特に、下山中の事故は登りの倍近く発生しているため、急がず下山するよう注意喚起しています。
■新潟市西蒲消防署.武田哲樹救助隊長
「登山するにあたって、事前の準備をしっかりしてほしい。飲み物や食べ物、体調が悪い時は無理せず登山をしないように。」
消防はまた、正規の登山ルートから外れたコースは危険なので登らないよう呼びかけています。