2025.04.01佐渡市「入島税」導入を検討へ 環境保全・観光の財源確保【新潟】
税収は環境保護や観光産業の支援に役立てる方針
新しい市の財源について議論してきた佐渡市の検討会議は、島を訪れる人から徴収する『入島税』が適当とする報告書をまとめました。
佐渡市は「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録を受けて、観光客の増加が見込まれることから、島の環境を守るための財源確保を目指して2024年7月から有識者による議論を進めてきました。
当初は『宿泊税』の導入を念頭に置いていましたが、日帰りの客も多いことから島を訪れるすべての人に負担してもらう『入島税』が適当であると結論付け、報告書をまとめました。
■座長を務めた新潟大学経済学部 中東雅樹准教授
「(訪れる人に)もれなく負担してもらうという観点から、島として独立しているが故に『入島税』という徴収方法が技術的に取れると。」
■佐渡市観光振興部 小林大吾部長
「世界遺産登録されて今後、持続可能な観光のためには、やはり財源の面も含めて対策が必要。」
税収は、環境保護や観光産業の支援に役立てる方針で、今後、市民から意見を募り導入の可否を検討します。