2025.05.09地下商店街「西堀ローサ」テナントの再出発、運営会社が新潟市に債権放棄求める【新潟】
新潟地下開発の解散・事業清算を経て、新潟市は活用方法の検討に入る
3月に閉店した新潟市の地下商店街「西堀ローサ」。退店を余儀なくされたテナントの再出発を取材しました。運営会社は新潟市に対し、債権を放棄するよう求めました。
タオル専門店のラビック。
■ラビック 折笠拓磨さん
「かなりバタバタで西堀ローサの残念ながら閉店が決まって、そこは色々準備はしていたんですけども、店舗をどうするかギリギリまで悩んだ。」
3月まで西堀ローサで営業してきましたが、移転を余儀なくされました。移転先は、西堀ローサから2.5kmほど離れた住宅街。50年以上、古町に根付いていたなかでの苦渋の決断でした。
■ラビック 折笠拓磨さん
「オープンの時は、たくさんのお客様に来ていただいて、お花もいっぱいいただいたり。場所も立地も難しいところであるので、新規のお客さんにまだ届いていないかなっていうところが正直なところですね。」
5月3日に移転オープンを迎えましたが、立地が課題となり客足は伸び悩んでいるといいます。
■ラビック 折笠拓磨さん
「まだ難しいですね。住宅街だから(大きな)通りに面していない。本当に入り組んだ中を入ってきてお店があるみたいなかたち。」
9日は、近所で店を営む常連客が来店しました。
■常連客
「タオルはもう絶対ここですね。信頼できる。下手に安いの買うより、良いのをしっかり長く使える。」
今後は、イベント出店やSNSで発信するなどして店の認知度を上げたいとしています。
■ラビック 折笠拓磨さん
「接客が大好きで、新潟が大好きで、店舗を続ける選択になった。目的があって来ていただいているので、そのお客様にはタオルの良さや疑問を全部お話しいただいて、会話をしながら販売・お店づくりをしていきたい。皆さんと一緒にできたら。」
一方、西堀ローサの運営会社『新潟地下開発』が新潟市役所を訪問。市に対し、約9億円の債権と遅延損害金を放棄するよう要望し、西堀ローサについては市に寄贈するとしました。新潟地下開発は、すでに会社の解散を表明していて、7月には臨時株主総会を開き解散についての決議を予定しています。
■新潟地下開発 佐藤健之代表取締役
「資産(西堀ローサ)をどういう風に活用していくかは、我々の手から離れます。これから皆さんで議論していただければ。」
新潟市は、新潟地下開発の解散・事業清算を経て、活用方法の検討に入るとしています。